初桜(読み)はつざくら

精選版 日本国語大辞典 「初桜」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ざくら【初桜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その年になって最初に咲く桜の花。また、咲いて間もないころの桜の花。初花。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「千世ふべき始の春としりがほにけしきことなる初ざくらかな〈藤原経宗〉」(出典:千載和歌集(1187)賀・六二三)
  3. 一八、九歳ごろの少女をたとえていう語。初花。
    1. [初出の実例]「口説かれて帯の端かむ初ざくら」(出典:雑俳・春の湊(1751‐64))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「初桜」の解説

はつさくら【初桜】

和歌山日本酒。酒名は、日本を代表する花である桜にちなみ、その咲きはじめを愛でて命名。「川上酒」は精米歩合60%で仕込む純米酒ほかに「原酒」「生貯」「しぼりたて生酒」などがある。原料米は美山錦山田錦。仕込み水は葛城山系の伏流水蔵元の「初桜酒造」は慶応2年(1866)創業所在地は伊都郡かつらぎ町大字中飯降。

はつざくら【初桜】

滋賀の日本酒。酒名は、桜の花にちなみ誰からも愛される酒であるようにとの願いを込めて命名。米を和釜で蒸し、もろみを木槽で搾る伝統的な製法で淡麗甘口の酒を造る。仕込み水は鈴鹿山の伏流水。蔵元の「安井酒造場」は明治17年(1884)創業。わずか3人で酒造りをする小さな蔵。所在地は甲賀市土山町徳原。

はつさくら【初桜】

石川の日本酒。酒名は、家名の「櫻」にちなみ命名。精米歩合65%で仕込む本醸造酒能登の酒」は甘辛中庸の味わいで、ほぼ全量地元で消費される地酒。ほかに大吟醸酒などがある。原料米は五百万石、山田錦。蔵元の「櫻田酒造」は大正3年(1914)創業。所在地は珠洲市蛸島町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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