加太から
「類聚国史」の天長三年(八二六)一二月二七日の祥瑞記事に「紀伊国守従五位下占野王等奏、去八月廿八日、慶雲見於海部郡賀多村伴島上」とあり、続けて「臣等謹案、孫子瑞応図曰、慶雲太平之応也、礼斗威儀曰、政和平則慶雲至、孝経援神契曰、徳至山陵則慶雲出、夫殿号豊楽、験四海之歓娯、島名聖諱、表一人之有慶、斯実曠古之所希有、歴世之所難逢也」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
和歌山市北西部、紀淡海峡にある島。和歌山市に属す。沖ノ島(1.4平方キロメートル)、地ノ島(じのしま)(1.06平方キロメートル)と付属の小島からなる。名称は二島が並ぶことによる。古歌には伴島(ともがしま)、妹島(いもがしま)ともある。海没した和泉(いずみ)山脈の山頂にあたり、沖ノ島の最高点は120メートル、海上に屹立(きつりつ)し、修験道(しゅげんどう)の行場跡がある。第二次世界大戦までは要塞(ようさい)地帯であった。戦後は瀬戸内海国立公園に編入、コウノ巣展望台や灯台を巡るハイキングコースがあり、観光化が進んでいる。和歌山市加太(かだ)港から沖ノ島まで定期船で約20分。沖ノ島には旅館もあるが、地ノ島は無人島。
[小池洋一]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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