境港[市](読み)さかいみなと

百科事典マイペディア 「境港[市]」の意味・わかりやすい解説

境港[市]【さかいみなと】

鳥取県北西部の市。1956年市制。弓ヶ浜の北半部を占め,その先端に市街があり,米子市から境線が通じる。江戸中期以降大坂への移出港として西廻海運の発達とともに繁栄。1899年開港場指定。1912年山陰本線全通後一時さびれたが,満鮮貿易港として復活し,第2次大戦後漁港,木材輸入港。1960年代後半からは中海臨海工業地帯の中心として発展。1992年にはイワシ,イカ,ベニズワイガニを中心とした漁獲水揚量が全国一となり,水産加工業も盛ん。また隠岐諸島島根半島の観光基地でもある。島根県とは境水道大橋,中浦水門で連絡。南部米子空港がある。2005年に中海がラムサール条約登録湿地となる。29.02km2。3万5259人(2010)。

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