外気圏(読み)ガイキケン

デジタル大辞泉 「外気圏」の意味・読み・例文・類語

がいき‐けん〔グワイキ‐〕【外気圏】

大気圏の最も外側の層。地上500キロ以上。この領域からは気体分子宇宙空間への逸出が可能。外圏
[類語]大気圏対流圏成層圏中間圏熱圏電離圏電離層

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精選版 日本国語大辞典 「外気圏」の意味・読み・例文・類語

がいき‐けんグヮイキ‥【外気圏】

  1. 〘 名詞 〙 惑星大気の最外層をいう。特に地球大気についていう場合が多い。この部分では密度は極端に小さく、大気原子の平均自由経路は大きく、粒子の衝突する頻度が非常に小さいから、十分な速度をもって原子が上方に向かう場合には、大気外に脱出してしまう。地球大気の場合は、およそ七〇〇キロメートル以上が外気圏で、電離層をとりまいて存在する。

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百科事典マイペディア 「外気圏」の意味・わかりやすい解説

外気圏【がいきけん】

大気圏を力学的な性質によって区分した領域の一つで,高度600km付近より上層をさす。外気圏の大気分子は密度が希薄であるため,粒子間衝突による圧力が小さく,重力のみの影響を受けて運動する。外気圏の下層は圧力圏と呼ばれ,上層は電離圏へと続く。
→関連項目超高層大気

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外気圏」の意味・わかりやすい解説

外気圏
がいきけん
exosphere

大気の上限域で電離層の外側。外圏,極外圏ともいう。外気圏の下限が大気の逸散限界で,高度は 500~1000kmといわれている。この限界より上では空気分子は重力に逆らって惑星間空間へ逸散することができる。

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