逸出(読み)いっしゅつ

精選版 日本国語大辞典 「逸出」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しゅつ【逸出】

〘名〙
① ぬけ出ること。とび出すこと。
※舶用機械学独案内(1881)〈馬場新八・吉田貞一〉前「密封せし器中の水を蒸発せしめ、止まざる時は次第に稠密となり、其器を逸出(イッシュツ)せんと欲し、周囲を圧する力を張力と云ふ」 〔韓非子‐外儲説右下〕
② とびぬけてすぐれていること。ぬきんでること。

そり‐い・ず ‥いづ【逸出】

〘自ダ下二〙 それて外へ出る。くるってとんでもない方向へとび出す。
落窪(10C後)一「此頃御心そり出て、化粧(けさう)ばやりたりとは見ゆやとの給へば」

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デジタル大辞泉 「逸出」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しゅつ【逸出】

[名](スル)
抜け出ること。逃れ出ること。
失敗原因はこの領域を無理解に―した事にありはしないだろうか」〈寅彦浮世絵曲線
飛び抜けて優れていること。抜きん出ること。
[類語]卓越卓抜卓出卓絶素晴らしい素敵すてき見事みごと立派最高絶妙秀逸結構目覚ましい輝かしいたえなるえも言われぬ上手巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い上出来上上物の見事結構尽くめ何より言う事無し天晴れナイスワンダフル目に染みる冴える水際立つ抜群群を抜く抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出一日いちじつの長素人離れ玄人跣くろうとはだし超人的めぼしい目立つ引き立つ顕著著しい際立つ光る目を引く人目を引く人目につく目に立つひときわ主立つとりわけ値千金掛け替えのない目の覚めるよう

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普及版 字通 「逸出」の読み・字形・画数・意味

【逸出】いつしゆつ

にげる。

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