大蒜(読み)ニンニク

デジタル大辞泉 「大蒜」の意味・読み・例文・類語

にん‐にく【大蒜/×葫】

ヒガンバナ科多年草。高さ約60センチ。全体に強いにおいがある。地下鱗茎りんけい灰白色で、数個の小鱗茎からなり、食用。強壮薬・香辛料などにも用いる。夏、茎の先に、長い包葉に包まれて白紫色の花が集まって咲く。花の間にむかごをつける。ガーリック 春》
[類語]辣韮らっきょう玉葱

おお‐びる〔おほ‐〕【大×蒜】

ニンニク古名。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「大蒜」の意味・読み・例文・類語

にん‐にく【大蒜・蒜・葫・忍辱】

  1. 〘 名詞 〙 ユリ科の多年草。西アジア原産と考えられ、漢以後西域から中国に伝わり、東漸して日本にも渡来した。鱗茎を食用または強壮薬に用いるため畑で広く栽培される。高さ〇・六~一メートル。全体に強烈な臭気をもち、地中淡褐色で大形の鱗茎がある。葉は線形。夏、くちばし状の総苞葉の中に紫色を帯びた白い小さな花をつけ、花の間には「むかご」がまじる。健胃発汗利尿袪痰・整腸薬などに用いるほか、古くから、肉類・ソースの重要な香辛料の一つである。漢名、葫。ひる。おおびる。ににく。にもじ。ろくとう。ガーリック。《 季語・春 》

▼にんにくの花 《 季語・夏 》 〔文明本節用集(室町中)〕

  1. [初出の実例]「根深(ねぶか)にんにく喰し口中もしれず」(出典浮世草子好色五人女(1686)四)

おお‐びるおほ‥【大蒜】

  1. 〘 名詞 〙 植物にんにく(大蒜)」の古名。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「大蒜」の解説

大蒜 (ニンニク・オオニンニク)

学名Allium sativum
植物。ユリ科の多年草,園芸植物,薬用植物

大蒜 (オオニラ)

植物。ユリ科の多年草,園芸植物,薬用植物。ラッキョウの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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