安藤正次(読み)アンドウマサツグ

デジタル大辞泉 「安藤正次」の意味・読み・例文・類語

あんどう‐まさつぐ【安藤正次】

[1878~1952]国語学者。東京の生まれ。東洋大学学長。古代国語の研究国語国字問題に関する多く著作がある。

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精選版 日本国語大辞典 「安藤正次」の意味・読み・例文・類語

あんどう‐まさつぐ【安藤正次】

  1. 国語学者。埼玉県出身。東京帝大卒。台北帝大教授、同総長等を歴任。古代国語を研究。国語審議会会長として国語・国字問題解決にも力を尽くす。著作「古代国語の研究」「古典古語」など。明治一一~昭和二七年(一八七八‐一九五二

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20世紀日本人名事典 「安藤正次」の解説

安藤 正次
アンドウ マサツグ

明治〜昭和期の国語学者,言語学者 東洋大学学長;台北帝国大学総長;国語審議会会長。



生年
明治11(1878)年9月13日

没年
昭和27(1952)年11月18日

出生地
埼玉県北葛飾郡

学歴〔年〕
神宮皇学館本科卒,東京帝国大学文科大学選科修了

経歴
神宮皇学館、日本女子大、早稲田大学各教授、文部省国語調査会嘱託を歴任、大正15年在外研究員として台湾に渡り、昭和3年台北帝大教授、文政学部長を経て16年総長となった。戦後、東洋大学、昭和女子大学、法政大学、駒沢大学各教授を歴任、国語審議会会長も務め、山本有三らと国民の国語運動連盟を起こし、戦後の国語改革を遂行した。古代日本語の研究でも業績をあげ、著書に「古代国語の研究」「言語学概論」「地方方言集」「国語学通考」「国語国字問題を説く」「安藤正次著作集」(全7巻)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「安藤正次」の意味・わかりやすい解説

安藤正次
あんどうまさつぐ
(1878―1952)

国語学者。埼玉県生まれ。神宮皇学館卒業後、1904年(明治37)東京帝国大学文科大学選科言語学科修了。1926年(大正15)から米英独仏に留学し、帰国後、台北帝国大学教授、同総長などを歴任。1948年(昭和23)国語審議会会長となった。古代国語、ことに語詞構成の法則性を深く研究し、言語学、国語国字問題、古代文化など多方面に業績を残した。上田万年(うえだかずとし)に私淑し、仮名づかいの改定半生を捧(ささ)げた。

[沖森卓也 2018年10月19日]

『安藤正次著作集刊行会編『安藤正次著作集』全7巻(1974、1975・雄山閣出版)』

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改訂新版 世界大百科事典 「安藤正次」の意味・わかりやすい解説

安藤正次 (あんどうまさつぐ)
生没年:1878-1952(明治11-昭和27)

国語学者。埼玉県の生れ。1898年神宮皇学館卒業,1904年東京帝国大学言語学科修了。神宮皇学館,早稲田大学,台北帝国大学,東洋大学の教授を歴任,また国語審議会の委員長,会長であった。古代国語とくにその語構成の法則性についての研究(《古代国語の研究》《古典と古語》など)と文化史的観点からする国語史叙述(《国語史通考》《国語史序説》など)と,とくに終戦後の国語国字問題解決策樹立への献身とは,三つの特筆すべき事績である。著作集全7巻(1974-75)が刊行されている。
執筆者:

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安藤正次」の意味・わかりやすい解説

安藤正次
あんどうまさつぐ

[生]1878.9.13. 埼玉
[没]1952.11.8. 東京
国語学者,言語学者。 1898年神宮皇學館卒業。 1904年東京帝国大学言語学科選科修了。同年神宮皇學館教授。アメリカ,イギリス,ドイツ,フランスに留学後,1928年台北帝国大学教授。 1941年同大学総長。 1946年東洋大学教授。古代国語の語構成の研究を進めたことで知られる。国語審議会会長を務めるなど,国語国字問題にも関係するところが深かった。広い視野をもち,国語史と文化史との関連についても論究した。主著に『古代国語の研究』 (1914) ,『言語学概論』 (1927) ,『国語学通考』 (1931) ,『古典と古語』 (1939) などがあり,これらを中心にした『安藤正次著作集』 (7巻,1974~75) が出ている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安藤正次」の解説

安藤正次 あんどう-まさつぐ

1878-1952 明治-昭和時代の国語学者。
明治11年9月13日生まれ。東京帝大言語学科修了後,母校神宮皇学館や早大,台北帝大などの教授を歴任。戦後は東洋大学長をつとめ,国語審議会会長として国語改革にあたった。昭和27年11月18日死去。74歳。埼玉県出身。著作に「古代国語の研究」など。

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367日誕生日大事典 「安藤正次」の解説

安藤 正次 (あんどう まさつぐ)

生年月日:1878年9月13日
明治時代-昭和時代の国語学者;言語学者。東洋大学学長;台北帝国大学総長
1952年没

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