板金(読み)イタガネ

デジタル大辞泉 「板金」の意味・読み・例文・類語

いた‐がね【板金/板銀】

薄くのばした金属の板。ばんきん
金銀を板のように薄くのばしたもの。近世初期から、貨幣として用いられることがあった。ばんきん。

ばん‐きん【板金/×鈑金】

切り金の一。金を板のように薄く打ち延ばしたもの。
金属板帯板を、常温のまま曲げたりしぼったりして加工すること。

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精選版 日本国語大辞典 「板金」の意味・読み・例文・類語

いた‐がね【板金・板銀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金属を延ばして、板状にしたもの。いた。
    1. [初出の実例]「やねはにしきにてはる。〈略〉四方のそて板金にそとをたみて」(出典:多聞院日記‐天正一一年(1583)八月一六日)
  3. 金銀を薄く板状に延ばしたもの。近世初期から、貨幣として用いられることがあった。また、特に丁銀(ちょうぎん)をさしていうことがある。いた。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「板銀(イタカネ)を山なして、ほしそふなる下々にくだし給ふに」(出典浮世草子好色二代男(1684)三)

ばん‐きん【板金・鈑金】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 切金(きりきん)一つ。金を板のように薄く打ちのばしたもの。
  3. 金属の塑性(そせい)加工の一つ。金属板や帯板を常温のままで曲げ、絞りなどの加工を行なうこと。

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百科事典マイペディア 「板金」の意味・わかりやすい解説

板金【ばんきん】

金属の板,帯板などを曲げたり,しぼったりする塑性加工法。軟鋼板,軽合金板などに広く行われ,プレスロールなどによるのが普通。割れを生じないで曲げ得る最小半径は板厚の1.5〜3倍程度。
→関連項目剪断

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リフォーム用語集 「板金」の解説

板金

金属を薄く平らな形状に形成したもの。金属材料の基本的な形状の1つであって、切断加工や曲げ加工により様々な形状に加工することができる。一般的に、厚さが極端に薄いものを「箔」「ホイル」、6mm以上のものを「厚板」と呼び、アルミニウム、真鍮、銅、冷間圧延鋼板、軟鋼、ブリキ、ニッケルなどの様々な素材が用途により使用される。建築では、屋根等ど使用される事が多い。

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