河豚(読み)フグ

デジタル大辞泉 「河豚」の意味・読み・例文・類語

ふぐ【河豚/×鰒】

《「ふく」とも》フグ目フグ科の魚の総称海産のものが多い。体はふつう太っていて腹びれがなく、体表にとげ状のうろこをもつものや、うろこのないものがある。口は小さく、歯は癒合してくちばし状を呈し、よく水を飲んで体を膨らませる。多くは内臓に毒をもつ。肉は淡白で美味。トラフグマフグキタマクラなど、日本近海に約40種が知られる。フグ目にはハコフグ科・ハリセンボン科なども含まれる。ふくべ。かとん。 冬》「―の面世上の人を白眼にらむ哉/蕪村
[類語]真河豚虎河豚

ふくべ【河豚】

フグ古名。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「河豚」の意味・読み・例文・類語

ふぐ【河豚・鰒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「ふく」 )
  2. フグ目フグ科に属する魚類の総称。種によって海水から淡水まで生息環境は異なる。広義には近縁の科を含めていう。一般に、体は長卵形で太り、鱗(うろこ)はなく柔らかい。口は小さく、突き出ており、四枚になった強い歯をもつ。肉食性。外敵に襲われると食道の一部にある袋をふくらませ、体を大きくふくらませる習性がある。腹びれはなく、背びれは小さい。一般に、肝臓・卵巣など内臓にテトロドトキシンと呼ばれる毒をもち、食べると中毒を起こし、死亡することもある。この毒は海底や海中バクテリアがつくりだしたものを、食物連鎖を通してとり込み、蓄積するものであることが知られている。肉は無毒で美味なものも多く賞味されるが、中には有毒な種もある。食用にされるものには代表種のトラフグ・マフグ(ナメラフグ)・ショウサイフグなどがある。秋から春にかけて賞味する。かとん。ふくと。ふくとう。ふくべ。こうい。てっぽう。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「凡北海所捕雑物、志毗・(ふぐ)沙魚」(出典:出雲風土記(733)島根)
    2. [その他の文献]〔本草和名(918頃)〕
  3. 魚「かまきり(鎌切)」の異名
  4. ( がふくれて醜いところから ) ふとった醜い女性。醜婦。また、妊婦をさしてもいった。
    1. [初出の実例]「魚屋でも娘の鰒は売れかねる」(出典:雑俳・冬ぼたん(1730))
  5. すぐ怒ってふくれる人。
  6. ( あたると死ぬという共通点から ) 鉄砲のこと。
    1. [初出の実例]「鰒に当って死んだは定九郎」(出典:雑俳・柳多留‐五〇(1811))

か‐とん【河豚】

  1. 〘 名詞 〙ふぐ(河豚)」の異名。〔多識編(1631)〕〔宋史‐張根伝〕

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普及版 字通 「河豚」の読み・字形・画数・意味

【河豚】かとん

ふぐ。宋・軾〔恵崇の春江晩景、二首、一〕詩 竹外、桃三兩枝 春江、水かにして、鴨先づ知る (ろうかう)地に滿ち、(ろが)短し 正に是れ河豚上らんと欲すの時

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動植物名よみかた辞典 普及版 「河豚」の解説

河豚 (フグ)

動物。フグ科の魚類の総称

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