がん‐ぶつ(グヮン‥)【玩物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 物をもてあそぶこと。珍奇なものを愛玩すること。[初出の実例]「玩物(グヮンブツ)の念を嗟歎の灰の河に埋(うづ)めよ」(出典:五重塔(18…
きょうじょ‐もの(キャウヂョ‥)【狂女物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 狂女を主人公とした能。四番目物に属する。「隅田川(すみだがわ)」「三井寺(みいでら)」「班女(はんじょ)」「花筺(はながたみ)」など。
きる‐もの【着物・著物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 身に着用するもの。きもの。きりもの。[初出の実例]「つよく寒くかなしい者はてんつるはぎなるきるものでまり大切なほどに、重宝と思ぞ…
きれ‐もの【切物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 物を切るのに用いる道具。[初出の実例]「さりながら、切れ物で斬れては痛ふないと云に依て、立て、もし二つに成らねば能(よ)いが」(出典…
かぶせ‐もの【被物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① だまして他へおしつけた物。[初出の実例]「弟の業平と、二条の后がててくって、其間に懐胎せしを、父帝へかぶせ物」(出典:浄瑠璃・行平…
きじ‐もの(きヂ‥)【木地物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 何も塗らない、白木のままの器物。
おい‐もの(おひ‥)【負物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =おいめ(負目)①[初出の実例]「或入居家中、責取米稲等、并令調進供給、又号有負物、様々致責勘、如此種々狼藉、不便第一事也」(出典…
おい‐もの(おひ‥)【追物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 日本料理の名。魚または鳥の肉などの焼いたもの。[初出の実例]「件肴物源大納言儲之、饗座追物不定」(出典:御堂関白記‐寛仁元年(1017…
あなどり‐もの【侮物・侮者】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 あなどり、あざけられる物、または人(日葡辞書(1603‐04))。
ろく‐もつ【六物】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 仏語。僧侶の常に所持すべき六種の物。僧伽梨(そうぎゃり)(大衣)・鬱多羅僧(うったらそう)(上衣)・安陀会(あんだえ)(内衣)の…
わすれ‐もの【忘物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 忘れていたものごと。また、持って来るのを忘れた物。置き忘れた物。わせもの。[初出の実例]「今日に限って、倉瀬が忘(ワス)れ物(モノ)を…
めし‐もの【召物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 貴人、目上の人などの飲食物、衣服、履物などの敬称。身分の高い人の用いるもの。召料。[初出の実例]「めし物は、ここにて参らすべき也…
もうけ‐もの(まうけ‥)【儲物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① あらかじめ準備してある物。設備してある物。また、手持ちの品物。[初出の実例]「ゆゆしき大焼亡かな。在地の人々も、家々壊ち儲物(マフ…
もの‐あき【物飽】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物事にあきること。ものにうむこと。[初出の実例]「ものあきと見へて奉書のたばこ入」(出典:雑俳・柳多留‐一一(1776))
もの‐あげば【物揚場】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 船荷を陸にあげるところ。[初出の実例]「陸上は左右隙地にして物揚場也」(出典:航米日録(1860)七)
もの‐あざやか【物鮮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「もの」は接頭語 ) きわ立ってあざやかなさま。[初出の実例]「つぶつぶと肥えてそぞろかなる人の頭つきひたひつきものあ…
もの‐あらそい(‥あらそひ)【物争】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物事を争うこと。口争い。けんか。ものあらがい。[初出の実例]「其友といざなひて、恋慕のたはぶれ、〈略〉こはざれこと、物あらそひ」(…
もの‐いい(‥いひ)【物言】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ものを言うこと。ものを言いかけること。また、その言い方。ことばづかい。[初出の実例]「いとこころうき御ものいひなりや」(出典:宇津…
もの‐いわず(‥いはず)【物不言】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 口がきけないこと。また、その人。〔色葉字類抄(1177‐81)〕② ( 形動 ) 何の文句もなくうまくいくこと。黙って承知すること。また、そ…
もの‐おしみ(‥をしみ)【物惜】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物を惜しむこと。物を使用したり人に物を貸したり与えたりすることを惜しむこと。吝嗇(りんしょく)。けち。[初出の実例]「いやしくものを…
もの‐かぞえ(‥かぞへ)【物数】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物を数えること。また、その様子。勘定。計算。物かずえ。[初出の実例]「あやしの物かぞえや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
もの‐ぐるい(‥ぐるひ)【物狂】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「ものくるい」とも )① 正気でなくなること。精神状態が乱れてしまうこと。また、その人。乱心。〔十巻本和名抄(934頃)〕[初出…
もの‐さび・れる【物寂】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 ( 「もの」は接頭語 ) 何となくさびれる。[初出の実例]「かうしたものさびれた町の夜の灯も」(出典:桑の実(1913)〈…
もの‐しずか(‥しづか)【物静】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「もの」は接頭語 )① 何となく静かであるさま。ひっそりとしているさま。また、事もなく穏やかなさま。[初出の実例]「おほ…
もの‐・す【物】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 自動詞 他サ行変格活用 〙 ⇒ものする(物)[ 2 ] 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( [ 一 ]の四段活用化したもの ) =ものする(物)[ 二 ]
もの‐せわし・い(‥せはしい)【物忙】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]ものせはし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「もの」は接頭語 ) 何となくせかせかしている。何となくいそがしい。[初出の…
もの‐ちか・し【物近】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容詞ク活用 〙 そば近い。まぢかである。[初出の実例]「うへの御方には、御簾の前にだにものちかうももてなし給はず」(出典:源氏物語(1001‐14…
もの‐つくり【物作】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 耕作すること。田や畑を作ること。農耕。また、それに従事する者。農夫。百姓。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕[初出の実例]「なにさま造化と…
もの‐つけ【物付】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =もっつけ(物付)
もの‐とい(‥とひ)【物問】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 物事を問い聞くこと。安否をたずねること。[初出の実例]「ものとひなどすれば三人許、やまひごと、くぜちなどいひたり」(出典:蜻蛉日記…
もの‐どお(‥どほ)【物遠】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 疎遠なこと。無沙汰をしていること。また、そのさま。[初出の実例]「五月雨に御物遠や月の㒵〈宗房〉」(出典:俳諧・続山の井(…
もの‐なげかし【物嘆】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「もの」は接頭語 ) 何となく不満でため息が出るようなさまである。[初出の実例]「秋はわが心のつまにあらねども物なけかし…
もの‐なし【物無】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 何もないこと。[初出の実例]「国中物なしに成しかば、雨山土丸に籠たる美作勢も心がはりして」(出典:明徳記(1392‐93頃か)下)② 財産を…
もの‐なり【物成】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 土地から産出するもの。田畑からの収穫。[初出の実例]「物なりはよき丹波路の秋ならし いつみるもただ栗の大きさ〈慶友〉」(出典:俳諧…
もの‐まいり(‥まゐり)【物参】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =ものもうで(物詣)[初出の実例]「ゆかりある人の物まいりすとて誘ひしかば」(出典:建礼門院右京大夫集(13C前))② 物を食べるこ…
やまと‐もの【大和物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大和国の刀工が鍛えた刀の総称。また、いかにも大和地方のものらしい様子を示しているもの。大和風なもの。[初出の実例]「春日野に出るく…
なくしもの 無くし物
- 小学館 和伊中辞典 2版
- ¶何かなくし物でもしたのですか.|Ha perso qualcosa?
なにもの 何物
- 小学館 和伊中辞典 2版
- ¶彼の忠告は私にとって何物にも代えがたい.|Il suo consi̱glio è più importante di qualsi̱asi altra cosa.
納屋物 なやもの
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 江戸時代,一般商人によって集荷・売買された商品蔵物・舶来物に対する語。生産地から荷積問屋に集められ,主として大坂の荷受問屋を経て市場に出ま…
すいさんかぶつ 水酸化物
- 小学館 和伊中辞典 2版
- 〘化〙idro̱ssido(男)
すりもの 刷り物
- 小学館 和伊中辞典 2版
- stampato(男)
塩化物 エンカブツ chloride
- 化学辞典 第2版
- 塩素と塩素より陽性な元素または基との化合物の総称.ほとんどすべての元素が塩化物をつくる.金属あるいはその酸化物,水酸化物,炭酸塩に塩酸を加…
さんじょう‐もの〔サンデウ‐〕【三条物】
- デジタル大辞泉
- 京都三条の刀工、小鍛冶宗近こかじむねちかの門流が作った刀剣。三条派。→宗近
ちょう‐もつ【×寵物】
- デジタル大辞泉
- 気に入り、かわいがっているもの。特に、気に入りの妾めかけ。「知足院殿に、小物御前と申す御―ありけり」〈元禄版著聞集・一五〉
つもり‐もの【積もり物】
- デジタル大辞泉
- かけ算。「―、わり物、人の声にしたがって、そろばんの表明白にあらはるる」〈浄・反魂香〉
ていとう‐ぶつ〔テイタウ‐〕【抵当物】
- デジタル大辞泉
- 抵当に入れた物品。抵当。
剥物 むきもの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- いも、ダイコン、ニンジンなどを材料として、魚貝類、果実、鶴亀(つるかめ)などをつくりあげる彫刻技術、またはその造形物。古来、食器として草木の…
添付物
- ポケットプログレッシブ独和・和独辞典(和独の部)
- Beilage [女]
何物
- ポケットプログレッシブ独和・和独辞典(和独の部)
- ~にもかえがたい|kostbar〈unvergleichbar, unaustauschbar〉 sein als irgendeine andere Sache
物持ち
- 小学館 和西辞典
- 彼女は大変な物持ちだ|Ella es muy rica.父は物持ちが良い|Mi padre es cuidadoso con sus cosas.