せっくつ‐じいん(セキクツジヰン)【石窟寺院】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 岩崖に窟をうがち、その中に仏像を安置し、あるいは壁面に刻み出して寺院としたところ。インドにはじまり、アフガニスタン、中央アジアを…
バーダーミ石窟【バーダーミせっくつ】
- 百科事典マイペディア
- インド,カルナータカ州北部にある石窟寺院。6世紀後半のヒンドゥー教窟と7世紀半ばのジャイナ教窟があり,いずれも長方形の列柱広間で,奥にリン…
アジャンタ石窟 アジャンタせっくつ Ajanta Caves
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- インド西部,マハーラーシュトラ州アウランガーバードの北東にある仏教の石窟寺院。ワゴーラー川沿いの高さ 20m余の花崗岩質の断崖に,29の石窟が並…
アルビハーラ‐せっくつじいん〔‐セキクツジヰン〕【アルビハーラ石窟寺院】
- デジタル大辞泉
- 《Aluvihara》スリランカ中部にある石窟寺院。中部州の州都キャンディの北約30キロメートルに位置する。紀元前1世紀頃に建立された同国有数の古寺で…
マータレー(Matale)
- デジタル大辞泉
- スリランカ中部の都市。中部州の州都キャンディの北約25キロメートル、ナックルズ山地の麓に位置する。紅茶、ゴムの生産が盛んなほか、古くからスパ…
マルキリガラ(Mulkirigala)
- デジタル大辞泉
- スリランカ南部の町タンガッラの北郊にある村。石窟寺院があることで有名。3世紀頃の創建とされ、18世紀、キャンディ王国の時代に現在の姿になった。…
カンダギリ(Khandagiri)
- デジタル大辞泉
- インド中東部、オリッサ州の都市ブバネシュワルの郊外にあるジャイナ教の石窟寺院群。市街中心部の西約7キロメートルの丘の上に位置する。東方のウダ…
千仏洞 せんぶつどう
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 岩壁をうがって造った石窟寺院群で,中国の呼称洞内には仏像を浮き彫りし,壁画が描かれている。5〜10世紀に流行。敦煌 (とんこう) (約500の窟寺が…
バーカータカ朝 バーカータカちょう Vākāṭaka
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 古代インドのデカン地方を支配した王朝 (3~6世紀) 。サータバーハナ朝が衰えたとき,ベラール地方に興り,4世紀初め四方を征服してデカン地方全域を…
うんこうせっくつ【雲崗石窟】
- 世界の観光地名がわかる事典
- 中国の山西省北部、大同(ダートン)市の西郊約20kmにある石窟寺院。世界遺産(文化遺産)に登録されている。北巍の文成帝の時代の453年に、王都が置…
バーダーミ(Badami)
- デジタル大辞泉
- インド南部、カルナータカ州の都市。デカン高原南部、西ガーツ山脈の東麓に位置する。6世紀から8世紀にかけて、前期チャールキヤ朝の都として栄えた…
せんぶつ‐どう【千仏洞】
- デジタル大辞泉
- 断崖の岩壁を掘り、内部に仏像を彫刻したり壁画を描いたりした石窟寺院。1900年に発見された、中国敦煌とんこうのものが有名。
アジャンタ あじゃんた Ajanta
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- インドの代表的な古代石窟(せっくつ)寺院の遺構で知られる小村。インド西部、デカン高原の北西端に位置し、マハラシュトラ州オーランガーバード県に…
エローラ‐せっくつ(‥セキクツ)【エローラ石窟】
- 精選版 日本国語大辞典
- インドのマハラシュトラ州アウランガーバードの西北、エローラ(Ellōra)の東方にある石窟寺院群。仏教、ヒンズー教、ジャイナ教の窟院が、主要なも…
ウダヤギリ
- 百科事典マイペディア
- インド,オリッサ州ブバネーシュワルの北西にある前2―前1世紀に造られたジャイナ教の石窟寺院。東西相対する2丘のうちの東の丘で,西の丘はカンダ…
ぎょくかん‐ざん【玉函山】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国、山東省歴城県の南にある山。一名、函山。仏峪(ぶつよく)寺という石窟寺院があり、山腹の懸崖に九十余体の龕仏(がんぶつ)が刻まれ配列されてい…
仏画 ぶつが
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 普通は礼拝の対象とされる仏教諸尊の絵像や曼荼羅図をさすが,広義には仏教的な主題をもった絵画全般をいう。内容としては説話図や供養図などの仏教…
千仏 (せんぶつ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 千体仏の略で,ほぼ同形同大の仏像を数多く配列した彫刻や絵画をいう。その起源はインドにあり,大乗仏教の成立に伴いしだいに発展した千仏思想が具…
天竜山石窟【てんりゅうざんせっくつ】
- 百科事典マイペディア
- 中国,山西省太原の南西にある東魏〜隋唐の仏教石窟寺院。唐代の窟が最も多く,中に刻された彫像は写実的な面が濃厚で,立体感のある豊満な肉体描写…
ばくせきざん‐せっくつ〔‐セキクツ〕【麦積山石窟】
- デジタル大辞泉
- 中国、甘粛省天水県の南東にある麦積山に残る石窟寺院。194の石窟や磨崖仏が現存。造営は宋代に及び、各時代の塑像・壁画・磨崖仏など多数を残す。
シーギリヤ Sigiriya
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- スリランカ中部にある古城址。コロンボ北東約 150kmに位置。 477年カッサパ1世が「ライオンの山」と呼ばれる花崗岩の山の頂上に城を築き,王宮,要塞…
エローラ Ellora
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- インド西部,マハーラーシュトラ州中西部の村。アウランガーバード北西約 29kmに位置。6~10世紀頃に山腹の岩を彫って造られた石窟寺院で知られる。 …
うんこう‐せっくつ(ウンカウセキクツ)【雲崗石窟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 北魏王朝が五世紀後半に開掘した仏教石窟寺院。中国北部の大同の西方にあり、砂岩の断崖を一キロメートルにわたり開削し、その数約四〇窟。うち五つ…
りゅうもん‐せっくつ〔‐セキクツ〕【竜門石窟】
- デジタル大辞泉
- 竜門にある石窟寺院。洞窟1350余、仏像9万7000余を数え、北魏の洛陽遷都(494年)から唐代中期に至る仏教美術の宝庫。敦煌とんこうや雲崗うんこうの…
きょうどうさん‐せっくつ(キャウダウサンセキクツ)【響堂山石窟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国河北省南部、邯鄲市西方にある石窟寺院。南響堂山(河北省)と北響堂山(河南省)があり、北に北斉武平三年(五七二)の碑がある。
しゅせん【酒泉】
- デジタル大辞泉
- 中国甘粛省の商業都市。古来より西域との交通の要衝で、前漢の武帝の時、西域四郡の一つとして酒泉郡が置かれた。付近には、北魏から唐代にかけての…
バージャー
- 百科事典マイペディア
- インド,ボンベイ(ムンバイ)の南東にある仏教石窟寺院。前2世紀ころのもの。西部インド最古の石窟とされ,太陽神スーリヤ像やインドラの図など神…
竜門(りゅうもん) Longmen
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 中国河南省洛陽の南13km,伊水に沿う古来洛陽の要衝。両岸の岩石に掘られた石窟寺院で名高い。北魏の洛陽遷都(494年)以来唐の玄宗年間まで約2世紀半…
ジャルナ Jālna
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- インド西部,マハーラーシュトラ州中部の町。アウランガーバード東方約 58km,アジャンタ山脈南麓に位置。綿花,コムギ,穀類の集散地で,綿工業,搾…
エレファンタ石窟【エレファンタせっくつ】
- 百科事典マイペディア
- インド,ボンベイ湾内のエレファンタElephanta島にあるヒンドゥー教の石窟寺院。7窟のうち,約40m四方の大広間をもつ窟が有名。シバ神をまつる寺院…
シーギリヤ Sīgiriya
- 改訂新版 世界大百科事典
- スリランカのポロンナルワの西方約30kmにそびえる標高約180mの岩山で,5世紀末期のカッサパ1世が居城としていたという。ライオンが宮殿を背負う形を…
ブバネーシュワル
- 百科事典マイペディア
- インド東部,オリッサ州の州都。マハナディ川河口三角州の西隅に位置し,1947年州都になるまでは寒村であった。州行政の中心として発達。ジャイナ教…
うんこう‐せっくつ〔ウンカウセキクツ〕【雲崗石窟】
- デジタル大辞泉
- 中国、雲崗の武周川北岸の断崖にある仏教石窟寺院の遺跡。北魏ほくぎ時代の460年から約30年かけて造営されたもので、大小53窟、仏像5100体からなる。…
アイホーレ(Aihole)
- デジタル大辞泉
- インド南部、カルナータカ州の村。6世紀から8世紀にかけて同地を支配した前期チャールキヤ朝の最初の都があった場所であり、のちにバーダーミに遷都…
きょうどうさん‐せっくつ〔キヤウダウサンセキクツ〕【響堂山石窟】
- デジタル大辞泉
- 中国河北省邯鄲かんたん市西方、鼓山にある仏教石窟寺院の遺跡。北斉ほくせい時代につくられたもので、南北2か所あり、南響堂山に7窟、北響堂山に3窟…
りゅうもん‐せっくつ(‥セキクツ)【龍門石窟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国河南省洛陽市の南にある石窟寺院。伊水両岸の石灰岩の山にあり、北魏が洛陽に遷都してから唐中期まで約二五〇年間に一三五二の洞窟と約一〇万体…
あらい‐かんぽう〔あらゐクワンパウ〕【荒井寛方】
- デジタル大辞泉
- [1878~1945]日本画家。栃木の生まれ。本名、寛十郎。水野年方に歴史画を学び、文展、のち院展で活躍。インドのアジャンタ壁画や、法隆寺金堂壁画…
とんこう‐せっくつ〔トンクワウセキクツ〕【敦煌石窟】
- デジタル大辞泉
- 敦煌郊外、鳴沙山の山腹にある石窟寺院。4~14世紀に造営され、約490窟が現存する。貴重な壁画や仏像・古文書・古写本などが出土、雲崗うんこう・竜…
荒井寛方 (あらい-かんぽう)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1878-1945 明治-昭和時代前期の日本画家。明治11年8月15日生まれ。水野年方に歴史画をまなぶ。大正4年院展に「乳糜(にゅうび)供養」を出品,同人に…
インド美術 インドびじゅつ Indian art
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- インド美術は外来民族の異文化を吸収しながらも強い民族主義的,保守的伝統に貫かれている。そのほとんどは仏教,ヒンドゥー教,ジャイナ教およびイ…
ゴア‐ガジャ(Goa Gajah)
- デジタル大辞泉
- インドネシア南部、バリ島中南部の村ウブドの南東郊にある遺跡。9世紀から11世紀頃に築かれたヒンズー教の石窟寺院。仏教の影響も強くみられる。魔女…
ベゼクリク石窟【ベゼクリクせっくつ】
- 百科事典マイペディア
- 中国,新疆ウイグル自治区,トゥルファン北東のムルトゥク川にのぞむ崖に掘られた仏教石窟寺院の遺跡。9―10世紀のウイグル人の造営したもので,内陣…
響堂山石窟【きょうどうざんせっくつ】
- 百科事典マイペディア
- 鼓山石窟とも。中国,北斉(ほくせい)時代(550年―577年)につくられた仏教の石窟寺院。河北(かほく)省磁(じ)県側に7窟からなる南響堂山石窟,武安(…
とんこう(トンクヮウ)【敦煌・燉煌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国甘粛省の西端にある都市。タクラマカン砂漠に続く高原地帯のオアシスに位置し、シルクロードの要衝として栄えた。南東方に仏教芸術で知られる大…
麦積山石窟【ばくせきざんせっくつ】
- 百科事典マイペディア
- 中国,甘粛省天水県にある石窟寺院。1952年中国政府の組織的調査が行われた。194の石窟,磨崖仏があり,北魏に始まり,明清に至る各時代に造営,補修…
シーギリヤ壁画 シーギリヤへきが Sigiriya
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- スリランカのセイロン島中心部のジャングルの中に突出した岩山シーギリヤの中腹にある洞窟壁画。シーギリヤは「ライオンの山」を意味する。岩山の周…
ガル・ビハーラ Gal Vihāra
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- スリランカのポロンナールワにある仏教の石窟寺院。露岩から彫り出した全長約 14mに達する涅槃 (ねはん) 像を含め,4体の巨大な仏像があることで名高…
エレファンタ‐とう〔‐タウ〕【エレファンタ島】
- デジタル大辞泉
- 《Elephanta Island》インド西部、マハラシュトラ州の都市ムンバイの沖合、アラビア海のムンバイ湾に浮かぶ島。名称は、16世紀にポルトガル人が上陸…
チャイトヤ‐くつ【チャイトヤ窟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( チャイトヤはchaitya ) インドの石窟寺院の様式の一つ。ストゥーパ(塔)を安置した塔院の総称で、洞窟内を円形・方形に掘り込み、中央…
インド建築 インドけんちく Indian architecture
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- インド亜大陸において創出された文化史上顕著な意味をもつ建造物の総称。歴史的には通例として次の5段階に分けられる。 (1) 先史時代 (前6世紀以前) …