サファヴィー朝(サファヴィーちょう) Ṣafavī
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 1501~1736イランの王朝。スーフィー教団を基盤として成立。当初の首都はタブリーズ。のちにカズウィーン,ついでイスファハーン。創始者イスマーイ…
イブン=ファドラーン Aḥmad Ibn Faḍlān
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 生没年不詳アッバース朝の使者10世紀に南ロシアに派遣され,その見聞記『ヴォルガ・ブルガール紀行』を残した。これは南ロシア・中央アジアの諸民族…
イスラム‐ていこく【イスラム帝国】
- デジタル大辞泉
- イスラム教徒が西アジアを中心に建設した諸帝国の総称。ムハンマドの死後に始まる正統カリフ時代から、1922年に崩壊したオスマン帝国までの諸帝国を…
カリフ
- 百科事典マイペディア
- 初期イスラムの最高指導者の称号。アラビア語で正しくはハリーファkhalifa。本来は〈代理者〉〈継承者〉を意味し,632年ムハンマドの没後アブー・バ…
カリフ caliph
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 政治上と宗教上の権力を合わせ持つイスラームの支配者の称号ムハンマド(マホメット)の代理者・後継者の意で,アラビア語のハリーファ(khalīfa)に…
マリク malik[アラビア]
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈支配者〉〈王〉を意味する語。コーランでは神あるいは異民族の王の呼称として用いられ,カリフも自らマリクを称することはなかった。しかしアッバ…
ブワイフ朝 ブワイフちょう Buwayhid
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 932〜1055イラン系のイスラーム軍事政権北部イランにおこり,946年バグダードを占領し,大アミールに任ぜられてアッバース朝カリフの実権を奪った。1…
チュービー‐ばし【チュービー橋】
- デジタル大辞泉
- 《Pol-e Chubī》イラン中部の都市イスファハーンを流れるザーヤンデ川に架かる石造橋。長さ約150メートル、幅4メートル。17世紀半ば、サファビー朝ア…
ザンジュの乱(ザンジュのらん) Zanj
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- アリー・ビン・ムハンマドが,アッバース朝下の南イラクで起こした反乱(869~883年)。ザンジュはアラビア語で「黒人」を意味し,反乱に貧農階級のほ…
アッバース・ヒルミー2世
- 367日誕生日大事典
- 生年月日:1874年7月16日エジプトのムハンマド・アリー王朝第7代王(在位1892〜1914)1914年没
トゥルーン朝 とぅるーんちょう ūlūn
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝よりエジプトに派遣されたトルコ系軍人アフマド・イブン・トゥルーンが、868年に創始した王朝(868~905)。エジプト、シリアを支配した…
ホルムズ Hurmuz
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ペルシア湾の入口に位置する小島とその港町14〜16世紀,東方諸国との貿易港として栄えた。16世紀にポルトガルに占領されたが,17世紀にはイギリス艦…
クライシ族 クライシぞく Quraysh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 北アラブ系のアラブ支族名。初めはヒジャーズ地方の山地で遊牧生活を送っていたが,5世紀末頃,伝説的な英雄クサイイに率いられてメッカに定着。カー…
アンバール al-Anbār
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラクのバグダード西方約 100kmのユーフラテス川左岸にあった古代メソポタミアの町。交通の要衝として栄えたが,363年ローマ皇帝ユリアヌスにより破…
バルマク家 (バルマクけ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝初期のカリフたちに仕えて権勢をふるったイラン系の宰相家一門。バルマクBarmak家はもとはバルフ近郊のナウバハール仏教寺院の管主を代…
タバリー Abū Ja‘far Muḥammad bn Jarīr al-Ṭabarī
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 839〜923中世イスラーム世界を代表する,アッバース朝期の歴史家主著『預言者と諸王の歴史』は,世界の創造から915年までのイスラーム国家の発展を述…
ファルガーニー Farghāni
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 生没年不詳9世紀ごろのイスラームの天文学者アッバース朝カリフのマームーンやムタワッキルに仕え,バグダードやカイロで活躍。著書『天文学集成』は…
シュウービーヤ運動 シュウービーヤうんどう Shu`ūbīyah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 西アジアにおいてアッバース朝治下に展開されたイラン化運動。8世紀なかばに,ウマイヤ朝を倒して政権についたアッバース朝は,イスラム帝国の支配理…
ムタワッキル al-Mutawakkil
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]822.3. イラク[没]861.12. サーマッラーアッバース朝第 10代のカリフ (在位 847~861) 。第8代カリフ,ムータシムの息子。トルコ人親衛隊のため…
アター制 アターせい ‘atā
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム政権が軍人・官僚に支給した俸給正統カリフ時代のウマルに始まる。征服地からあがる租税を分配支給した。アラブ戦士の特権とされていたが…
ザルザル Zalzal
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]791. バグダードアッバース朝黄金時代のバグダードで最高の名手とうたわれたウード奏者。ウードのフレット上に「ザルザルの中指」と呼ばれ…
アッバース朝美術 アッバースちょうびじゅつ Abbasids art
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アッバース朝治下 (750~1258) ,バグダードを中心にメソポタミア,ペルシアの影響を強く受けて発展したイスラム美術。サーマッラーには,ムタワッキ…
アブドゥル‐ラフマーン‐いっせい【アブドゥルラフマーン一世】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Abd al Rahmān I ) 後ウマイヤ朝の創始者(在位七五六‐七八八)。前ウマイヤ朝がアッバース朝に滅ぼされたため、スペインにのがれ、コルドバを首都…
大食 タージー Tāzi(Tāzik)
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 唐〜宋代の中国人がアラビアおよびアラビア人に対して用いた呼称。大石・大寔・多氏とも書くイスラーム帝国全体をも意味し,特にアッバース朝を黒衣…
イスラム帝国 いすらむていこく Islām
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラム教徒が西アジアを中心に建設した大帝国。中世ヨーロッパではサラセン帝国とよんだ。632年預言者ムハンマド(マホメット)の死の翌日、メディ…
カーシャーン(Kāshān)
- デジタル大辞泉
- イラン中部、イスファハーン州の都市。サファビー朝の離宮があった地として知られ、アッバース1世の廟やゆかりのフィーン庭園がある。また、絨毯じゅ…
ジョルファー(Jolfā)
- デジタル大辞泉
- イラン中部の都市イスファハーンの一地区。市街中心部を東西に流れるザーヤンデ川の南側に広がるアルメニア人居住区。17世紀初頭、サファビー朝アッ…
アミール amīr
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラーム世界における指導者。原義は「命令者」であり,その用法は多義にわたる。ウマイヤ朝やアッバース朝期には地方総督,または地方諸王朝の支…
アッバース朝【アッバースちょう】
- 百科事典マイペディア
- 北アフリカから中央アジアまでを支配したイスラム王朝。750年―1258年。ウマイヤ朝末期,預言者ムハンマドの血縁者がカリフとして統治すべきだという…
アリー・カプー宮殿 アリー・カプーきゅうでん Ali Qapu Palace
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラン,イスファハン旧市街の中央広場から王宮庭園へ入るための門 (カプー) として造られた小宮殿。サファビー朝のアッバース1世らが,広場で行われ…
アブド=アッラフマーン(1世) ‘Abd al-RaḥmānⅠ
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 731〜788後 (こう) ウマイヤ朝の創始者(在位756〜788)ウマイヤ朝がアブー=アルアッバースに倒されると,彼は北アフリカからスペインに逃れ,コル…
ブワイフ‐ちょう〔‐テウ〕【ブワイフ朝】
- デジタル大辞泉
- 《Buwayh》イランからイラクの地を支配したイラン系のシーア派イスラム王朝。932年にイランに政権を確立。946年にはバグダードを制し、アッバース朝…
アミール amīr
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム世界における司令官・総督任務としては,軍事・行政・徴税など多岐におよんだ。その後アッバース朝期にイラン人・トルコ人が任命されるよ…
バグダード Baghdād
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イラク共和国の首都。ティグリス川にまたがり,アッバース朝第2代カリフのマンスールが,ティグリス川西岸に円城都市「平安の都」を築いたのがその起…
ナーディル・シャー Nādir Shāh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1688.10.22. 北ホラーサーン,クブカン[没]1747.6.19. クーチャンイラン,アフシャール朝の創始者 (在位 1736~47) 。ナーディル・クリー・ベグ…
マームーン まーむーん al-Ma'mūn (786―833)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝第7代カリフ(在位813~833)。第5代カリフのハールーン・アッラシードを父とし、イラン系の女奴隷を母として生まれた。長じて東部諸州…
ウマイヤ朝 ウマイヤちょう Umayyad; Umayya
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 初期イスラム国家の名称。預言者ムハンマドの死後,4代のカリフが推されて続いたあと,ウマイヤ家出身のムアーウィヤ1世 (在位 661~680) がカリフの…
フレグ Hülägü
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ?~1265(在位1256~65)チンギス・カンの末子トルイの第3子。イル・ハン国の創設者。兄のモンケの命で1253年に西アジア遠征を開始。56年にイスマーイ…
サマン‐ちょう(‥テウ)【サマン朝】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( サマンはSāmān ) 中央アジアのイラン系王朝(八七五‐九九九)。アッバース朝から分かれ、イラン東部から中央アジアを支配。首都ブハラやサマルカン…
アラブ帝国 アラブていこく Arab
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム史上における正統カリフ時代・ウマイヤ朝時代をさすアラブ人に特権が認められていたため,この時代をアラブ帝国の時代と呼ぶ。のちのアッ…
スルタン Sultan
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム世界において非宗教的統治権を所有した専制君主の称号セルジューク朝のトゥグリル=ベクが,1058年政教両権をもつアッバース朝カリフから…
ホルムズ Hormuz
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラン,ペルシア湾口の海港。旧ホルムズは北東岸の入江の奥,現在のミナーブ付近にあった。前 325年ネアルコスの率いるアレクサンドロス3世 (大王)…
クーファ Kūfa
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ユーフラテス川西岸にある都市で,第4代カリフのアリーの時代とアッバース朝建国時の首都第2代カリフのウマルが建設した軍事都市であったが,文化…
バグダッド(Baghdād)
- デジタル大辞泉
- イラク共和国の首都。チグリス川に臨む工業都市。皮革や絹・綿織物業、石油工業や商業が盛ん。762年にアッバース朝の首都となり、イスラム帝国の発展…
アバド あばど
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- →アッバード
アブル・アッバース あぶるあっばーす
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- →サッファーフ
モンタザ‐きゅうでん【モンタザ宮殿】
- デジタル大辞泉
- 《Montaza Palace》エジプト北部の港湾都市アレクサンドリアにある宮殿。市街東部、地中海を見下ろす高台に位置する。19世紀末、ムハンマドアリー朝…
ハージュー‐ばし【ハージュー橋】
- デジタル大辞泉
- 《Pol-e Khājū》イラン中部の都市イスファハーンを流れるザーヤンデ川に架かる石造橋。長さ133メートル、幅12メートル。2層構造。17世紀後半、サファ…
バスラ al-Baṣra
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イラク南東部,シャット−エル−アラブ川の河口に近い河港都市7世紀にウマルによりイスラーム遠征軍の軍事都市として建設されたが,東西交通路の要衝で…
イブン・ファドラーン Ibn Faḍlān
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 生没年不詳921~922年にアッバース朝カリフのムクタディルによって,ヴォルガ・ブルガールへ派遣された外交使節の一員。その旅行記録(通称『ヴォルガ…