もの‐さ・びる【物▽寂びる】
- デジタル大辞泉
- [動バ上一][文]ものさ・ぶ[バ上二]どことなく古びてみすぼらしい感じがする。また、古びて趣がある。「―・びた社やしろ」
もの‐ず・く【物好く】
- デジタル大辞泉
- [動カ四]1 好きになる。「新町の茨木屋の半太夫を―・き」〈浮・禁短気・一〉2 趣向を凝らして行う。「和田殿の大磯がよひに、頭巾の名に―・かれ…
もの‐はり【物張り】
- デジタル大辞泉
- 洗い張りや染め物・裁縫などの仕事をすること。また、その人。「おのれは故宰相殿の―にてなん侍りし」〈今昔・二四・二七〉
もの‐むつか・し【物難し】
- デジタル大辞泉
- [形シク]1 なんとなくいとわしい。気分がすぐれない。「髪、ひげも乱れ、―・しきけはひ」〈源・柏木〉2 なんとなく恐ろしい。薄気味悪い。「―・…
もの‐わびし・い【物×侘しい】
- デジタル大辞泉
- [形][文]ものわび・し[シク]なんとなくわびしい。「夕暮れはいつも―・い」[派生]ものわびしげ[形動]ものわびしさ[名]
ぶつ‐そらい【物徂徠】
- デジタル大辞泉
- 荻生徂徠おぎゅうそらいのこと。
ねんすう‐もの【年数物】
- デジタル大辞泉
- 多くの年数を経た品物。「大分―らしい…フロックコートと」〈魯庵・社会百面相〉
びぜん‐もの【備前物】
- デジタル大辞泉
- 備前の刀工が鍛えた刀の総称。平安時代には古備前派、鎌倉時代に一文字派・長船おさふね派、室町時代以後は長船派が栄えた。備前作り。
ひためん‐もの【▽直面物】
- デジタル大辞泉
- 能の分類の一。前ジテ・後ジテを通じてシテが面を用いないもの。四番目物のうち、神や幽霊でない現実の男性をシテとするもの。
ひゃくしょう‐もの〔ヒヤクシヤウ‐〕【百姓物】
- デジタル大辞泉
- 狂言の分類の一。年貢を上納しにきた百姓をシテとする脇狂言。「筑紫奥つくしのおく」「佐渡狐」など。
ひょうし‐もの〔ヒヤウシ‐〕【拍子物】
- デジタル大辞泉
- その時のはずみで成否が決まる物事。
はん‐もつ【判物】
- デジタル大辞泉
- 室町時代以降、将軍・大名などが所領安堵あんどなどを行う際に花押を署して下達した文書。江戸時代には朱印状・黒印状より権威のあるものとされた。…
どん‐もの【丼物】
- デジタル大辞泉
- ⇒どんぶりもの(丼物)
なめ‐もの【×嘗め物】
- デジタル大辞泉
- 嘗め味噌・ひしお・塩辛などの、半固形体の副食物の総称。
とうらい‐もの〔タウライ‐〕【到来物】
- デジタル大辞泉
- よそからのもらい物。いただき物。[類語]戴き物・貰い物・引き出物
とのい‐もの〔とのゐ‐〕【宿=直物】
- デジタル大辞泉
- 官人が宿直をするときの衣服・夜具の類。
つけ‐もの【付(け)物】
- デジタル大辞泉
- 1 主となるものに、別のものを付け添えること。また、そのもの。2 衣服につける飾り物。特に、京都の賀茂の祭の日、鉾ほこ持ちの者が水干の袖や袴…
こうぎょう‐もの〔コウギヤウ‐〕【興行物】
- デジタル大辞泉
- 入場料または観覧料を取って大衆に公開する催し物。
ささげ‐もの【×捧げ物】
- デジタル大辞泉
- 1 神仏や貴人にささげる物。献上物。供物。2 とりわけ大切なもの。「えもいはず美しき姫君―にしてかしづき給ふ」〈栄花・月の宴〉[類語]供物・お供…
さずけ‐もの〔さづけ‐〕【授け物】
- デジタル大辞泉
- 神仏が授けてくれるもの。さずかりもの。
かぶん‐ぶつ【可分物】
- デジタル大辞泉
- 性質や価値を損なわないで分割しうる物。金銭・穀物・土地など。→不可分物
すえ‐もの〔すゑ‐〕【▽陶物】
- デジタル大辞泉
- やきもの。陶器。「マイセン焼の―などあり」〈鴎外・文づかひ〉
こめ‐もの【込め物】
- デジタル大辞泉
- 1 物と物との間に詰めて入れるもの。2 活版の組版で、余白の部分をつくるために組み込むもの。字間に入れるスペース、行間に入れるインテル、大き…
ごよう‐もの【御用物】
- デジタル大辞泉
- 宮中や官庁の用に供する品物。
たてまつり‐もの【奉り物】
- デジタル大辞泉
- 1 献上する品物。みつぎもの。「百済くだらの―をけがしみだれりといふ」〈神功紀〉2 《尊敬語「たてまつる」から》貴人の衣服。お召し物。「おほや…
船頭物 (せんどうもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 歌舞伎舞踊の一系統。粋で威勢のいい船頭の風姿を舞踊化した作品群で,化政期(1804-30)以後変化(へんげ)舞踊(変化物)のなかに多く現れた。著名…
集積物
- 岩石学辞典
- チェルノゼムの地帯で腐植,石膏,炭酸カルシウムで構成されている.現在は一般に一つの土壌層位から下位の土壌層位に物質が移動して堆積することに…
合物
- 防府市歴史用語集
- 鮮魚と干物の中間のことで、塩づけの魚のことです。
物合 (ものあわせ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 左方,右方に分かれ,たがいに物を出し合って優劣を競い,判者(はんじや)が勝敗の審判を行い,その総計によって左右いずれかの勝負を決める遊戯。…
大和物 (やまともの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 大和国に在住した刀工によって作られた刀剣の総称。古代から政治・経済・文化の中心地として栄えた大和国には刀鍛冶も多く,山城,美濃,相州,備前…
埋蔵物【まいぞうぶつ】
- 百科事典マイペディア
- 土地その他の物の中に包蔵されて所有者が誰であるかを容易に識別できない物。埋蔵物発見の際は原則として遺失物と同じ手続により,公告後6ヵ月内に…
曲物【まげもの】
- 百科事典マイペディア
- 綰(わげ)物とも。ヒノキ,スギなどを薄く削った材を円形または長円形に曲げて作った容器。火にあぶるか熱湯に入れて曲げ,合せ目をサクラやシラカバ…
気質物【かたぎもの】
- 百科事典マイペディア
- 浮世草子の一種。職業・階級・性などの別に,人間を類型化し,おのおのの性癖を描き分けようとしたもの。江島其磧の《世間子息(むすこ)気質》を初め…
納屋物【なやもの】
- 百科事典マイペディア
- 江戸時代,百姓・町人など民間商人の手を経ておもに大坂などに回送された諸品。領主が扱う蔵物に対する。米・油・塩・木材・肥料・醤油などが生産地…
廃棄物【はいきぶつ】
- 百科事典マイペディア
- 所有者が利用も売却もできず,不用品とみなして処分する目的で排出・廃棄したもの,または一時的に保管しているもの。廃棄物処理法では廃棄物の種類…
物名【もののな】
- 百科事典マイペディア
- 和歌の詠法の一種。〈隠題(かくしだい)〉とも呼ばれ,歌の意味内容とは関わりなく事物の名を詠みこむ,遊戯性の高い知的技巧。二重の意味を利かせず…
くり‐もの【×刳り物】
- デジタル大辞泉
- 刀や鑿のみなどを用い、木片をくりぬいて作った器具。
切能物【きりのうもの】
- 百科事典マイペディア
- 能の曲柄。五番目物とも。フィナーレ用のにぎやかで強くテンポの速い能。現行51番。鬼神の《野守》《鵜飼》,天狗(てんぐ)の《鞍馬天狗》《是界(ぜが…
遺失物【いしつぶつ】
- 百科事典マイペディア
- 占有者の意思によらないでその所持を離れた物(盗品を除く)。遺失物法(1899年)は,犯罪者または他人の置き去った物件,逸走家畜,取り違えた物件…
お家物【おいえもの】
- 百科事典マイペディア
- 人形浄瑠璃や歌舞伎脚本の一種別。江戸時代の武家で起こった事件,大名の相続争いや仇討などを脚色した作品をいう。《先代萩》《忠臣蔵》などが例。…
こけい‐ぶつ【固形物】
- デジタル大辞泉
- 固形の物。
こう‐ぶつ【功物】
- デジタル大辞泉
- 中世、幕府の家人けにんが仕官するとき、官に応じて朝廷に納入した物品。
げて‐もの【下手物】
- デジタル大辞泉
- 1 並の品。粗雑で安物の工芸品。⇔上手物じょうてもの。2 普通とは違って、風変わりなもの。「下手物食い」「下手物趣味」
じだい‐もの【時代物】
- デジタル大辞泉
- 1 長い年数を経てきているもの。年代物。「時代物の時計」2 演劇・映画・小説などで、主に江戸時代以前を扱ったもの。まげもの。3 浄瑠璃・歌舞伎…
じょうて‐もの〔ジヤウて‐〕【上手物】
- デジタル大辞泉
- 精巧に作られた高価な工芸品。⇔下手物げてもの。
約物
- ASCII.jpデジタル用語辞典
- 括弧や句読点、つなぎ記号、繰り返し記号などの、文字と組み合わせて使用する記号の総称。
赤物
- とっさの日本語便利帳
- 魚市場用語で、タイ、アマダイ、キンキなど、体の赤い魚の総称。特に高級魚を指すこともあり、祝い事の用途があるため、扱い品目として一つのカテゴ…
かく‐もの【角物】
- デジタル大辞泉
- 切断面が四角な木材。角材。
き‐ぶつ【奇物】
- デジタル大辞泉
- 1 珍しい品。不思議な物。2 奇人。
きょうざつ‐ぶつ〔ケフザツ‐〕【×夾雑物】
- デジタル大辞泉
- あるものの中にまじっている余計なもの。「夾雑物を取り除く」