出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ドイツの有機化学者.シュトラスブルク大学で医学を学び,1877年同大学の生理化学者F. Hoppe-Seyler(ホッペ-ザイラー)の助手となる.1878年医学博士号を取得.その後,ベルリン大学,マールブルク大学を経て,1901年ハイデルベルク大学教授となる.1924年からはハイデルベルクタンパク質研究所を指揮した.1879年から核タンパク質の研究をはじめ,これがタンパク質と核酸からなることを示し,核酸が,アデニン,チミン,シトシン,ウラシルという構成部分(塩基)をもつことを発見した.その後,ヒスチジン,アグマチンなども発見した.こうしたタンパク質・核酸研究への貢献により,1910年ノーベル生理学医学賞を受賞.また,ケンブリッジ大学,ダブリン大学などから名誉博士号を授与された.希ガス型の電子配置の安定性を指摘したのは,物理学者の息子のWalther Kossel(1888~1956年).
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
ドイツの原子物理学者。核タンパク質の研究で1910年ノーベル生理・医学賞を受賞した生化学者Albrecht Kossel(1853-1927)の子。11年ハイデルベルク大学で学位取得後,ミュンヘン大学でA.J.ゾンマーフェルトのもとに学び,13年ミュンヘン工科大学に就職,21年以後キール,ダンチヒ,チュービンゲン各大学の教授を歴任。N.ボーアの量子論を発展させてX線スペクトルの放出機構を論じ,原子内電子配置による原子価理論を最初に提出し(1916),化学結合を説明した。このほか,30年代半ばにはコッセル効果として知られているX線の干渉効果を発見するなど,X線分光学への寄与が多い。
執筆者:川合 葉子
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…たとえばNa+とCl-はともに1価であり,Mg2+,Ca2+,Ba2+などはいずれも2価である。 原子価についての理論を初めて提出したのはW.コッセル(1916)である。彼は希ガスに反応性がないことに注目し,原子の最外殻が電子で満たされた電子配置の状態が最も安定であると考えた。…
※「コッセル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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