今宮戎神社(読み)イマミヤエビスジンジャ

デジタル大辞泉 「今宮戎神社」の意味・読み・例文・類語

いまみやえびす‐じんじゃ【今宮戎神社】

大阪市浪速区恵美須町にある神社祭神天照大神あまてらすおおみかみ事代主神ことしろぬしのかみ素戔嗚尊すさのおのみことなど。商売繁盛の神として信仰される。1月十日戎有名

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精選版 日本国語大辞典 「今宮戎神社」の意味・読み・例文・類語

いまみやえびす‐じんじゃ【今宮戎神社】

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日本歴史地名大系 「今宮戎神社」の解説

今宮戎神社
いまみやえびすじんじや

[現在地名]浪速区恵美須西一丁目

祭神は天照皇大神・事代主命・素盞嗚命・月読命・稚日女命。旧村社。商売繁盛の神「戎さん」「今宮戎さん」の通称で親しまれる。社伝によると推古天皇八年、聖徳太子四天王寺(現天王寺区)建立に際して祈請奉祀したのに始まるといい、平安時代には当社に御厨子所が設けられ、宮中鮮魚を奉献する「朝役」を勤仕するようになったという。そのため京都四条油小路に四間四方の家屋拝領するが、この地が祇園社(現京都市東山区の八坂神社)の氏地であったことから祇園祭にも奉仕することとなり、毎年駕輿丁を氏子より差遣わすようになったと伝える。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「今宮戎神社」の意味・わかりやすい解説

今宮戎神社
いまみやえびすじんじゃ

大阪市浪速(なにわ)区恵美須(えびす)西に鎮座。天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、素盞嗚命(すさのおのみこと)、月読命(つきよみのみこと)、稚日女命(わかひめのみこと)を祀(まつ)る。600年(推古天皇8)聖徳太子が四天王寺建立にあたり、西方守護神として創建されたと伝える。旧郷社。例祭は1月10日。江戸時代より始まった「十日戎(とおかえびす)」はとくに有名で、1月9日より11日まで行われる。当日は商工業繁栄を祈り、小宝(吉兆(きっちょう))をつけた福笹(ふくざさ)を受けようと、100万以上の参拝者でにぎわう。

[寳來正彦]


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デジタル大辞泉プラス 「今宮戎神社」の解説

今宮戎神社

大阪府大阪市浪速区にある神社。600年創建と伝わる。祭神は事代主命(ことしろぬしのみこと)、素盞嗚命(すさのおのみこと)、月読命(つきよみのみこと)、稚日女命(わかひめのみこと)。商売繁盛の神として知られ、1月の「十日戎」には100万人もの参拝客が訪れる。地元では「えべっさん」とも呼ばれる。

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世界大百科事典(旧版)内の今宮戎神社の言及

【今宮神人】より

…内蔵寮(くらりよう)に所属した禁裏供御人(くごにん)の一種で別名今宮供御人ともいう。元来,摂津今宮浜(現,大阪市浪速区恵美須町)に集居する漁師であったが,平安時代に夷神広田社(今宮戎神社)の神人となり,魚介類の売買に従事した。夷神広田社は事代主(ことしろぬし)命を祭神とする旧郷社で,漁民が西宮(兵庫県)の広田神社から夷神を守護神として分祠したことにはじまる。…

※「今宮戎神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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