湯野浜温泉(読み)ユノハマオンセン

デジタル大辞泉 「湯野浜温泉」の意味・読み・例文・類語

ゆのはま‐おんせん〔‐ヲンセン〕【湯野浜温泉】

山形県鶴岡市日本海沿いにある温泉。泉質は塩化物泉など。温海あつみ湯田川ゆたがわ両温泉とともに庄内三楽湯さんらくとうの一。

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精選版 日本国語大辞典 「湯野浜温泉」の意味・読み・例文・類語

ゆのはま‐おんせん ‥ヲンセン【湯野浜温泉】

山形県鶴岡市にある温泉。日本海に面する。上山・東山とともに奥羽三楽郷の一つ。泉質は単純泉・含塩化土類弱食塩泉

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日本歴史地名大系 「湯野浜温泉」の解説

湯野浜温泉
ゆのはまおんせん

[現在地名]鶴岡市湯野浜・湯野浜一―二丁目

湯野浜地区にある温泉で、庄内三湯の一つ。嘉永五年(一八五二)刊の羽州荘内湯浜温泉図・同所温泉由来記によれば、天喜年中(一〇五三―五八)一人の漁夫が大亀が傷を負い砂上の湧泉に伏していたのを見たところから発見され、その故事からかめの湯と称したといわれる。文化年間(一八〇四―一八)にそれまでの湯壺から一町ほど上の浜に酒田本間家の援助で新規に湯壺が築かれた。この湯壺をかみ湯、従来からの湯壺を下湯とよぶようになったといわれる(原貞行「温泉記」鶴岡市郷土資料館蔵)。しかし前出温泉図・同所温泉由来記によれば、上湯の傍らの海岸湯蔵ゆぞう権現(現温泉神社)がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「湯野浜温泉」の意味・わかりやすい解説

湯野浜温泉
ゆのはまおんせん

山形県北西部、鶴岡市(つるおかし)にある温泉。加茂台地と庄内(しょうない)砂丘との境に位置し日本海に臨む。開湯の起源は、平安時代に漁夫が亀(かめ)の湯浴(あ)みを見て発見したと伝えられる亀の湯で、湯神として亀を祀(まつ)る。江戸時代には庄内藩主酒井氏の湯治場にも利用されたという。上山(かみのやま)、東山(ひがしやま)とともに奥羽三楽郷として栄えた。源泉は大正時代に新たな掘削が進み、内湯旅館が増えてきたが、いまは動力揚湯している。泉質は塩化物泉。鳥海(ちょうかい)山を遠望できる海水浴場としてもにぎわう。庄内空港に近く、国道112号が通じ、JR羽越本線鶴岡駅からバス便がある。

[中川 重]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湯野浜温泉」の意味・わかりやすい解説

湯野浜温泉
ゆのはまおんせん

山形県北西部,鶴岡市にある温泉。日本海にのぞむ。泉質は食塩泉,単純泉。泉温 46~61℃。平安時代後期の発見と伝えられる。周辺白砂と緑の砂防林の続く美しい海岸で,鳥海山を望む景勝地。庄内地方第1の観光温泉地である。庄内海浜県立自然公園に属する。

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