相見(読み)ショウケン

デジタル大辞泉 「相見」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けん〔シヤウ‐〕【相見】

[名](スル)会うこと。対面すること。
「面と向き合ったままお秀に―しようとした」〈漱石明暗

そう‐み〔サウ‐〕【相見】

人相見にんそうみ」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「相見」の意味・読み・例文・類語

あい‐まみ・える あひ‥【相見】

〘自ア下一〙 あひまみ・ゆ 〘自ヤ下二〙 (「あい」は接頭語。「まみえる」は、対面する相手を敬う「会う」の意の謙譲語) お会いする。お目にかかる。(敬意がほとんどなく)顔を合わせる。
書紀(720)神代上(水戸本訓)「姉(なねのみこと)と相見(アヒマミエ)んと欲(おも)ふ」
太平記(14C後)二八「其の間相去る事三十里、沛公項羽に未だ相見(あひマミエ)ず」

しょう‐けん シャウ‥【相見】

〘名〙 あいみること。会うこと。対面すること。そうけん。
正法眼蔵(1231‐53)梅華「いはんや相見問訊のともがらおほからんや」
読本英草紙(1749)二「道を得たる異人也と伝聞きて、相見(シャウケン)せんとて来る人多ければ」 〔春秋左伝‐文公一二年〕

あい‐み・える あひ‥【相見】

〘自ア下一〙 あひみ・ゆ 〘自ヤ下二〙 (「あい」は接頭語) 「みえる」の改まった言い方。〔日葡辞書(1603‐04)〕
露団々(1889)〈幸田露伴〉八「貴嬢がしんじあ様に向っての感情冀望は、明に相見(アヒミ)え候に付」

あい‐み・す あひ‥【相見】

〘他サ下二〙 (「あい」は接頭語) 顔を見せる。会わせる。
万葉(8C後)一〇・一九三二「春雨のやまず零(ふ)る零る吾が恋ふる人の目すらを令相見(あひみせ)なくに」

そう‐み サウ‥【相見】

〘名〙 人相を見ること。また、その人。人相見相人相者
咄本・寿々葉羅井(1779)人相見「相身(サウミ)つくづくと顔を見て、貴様は明日八ツ時限の命なり」

そう‐けん サウ‥【相見】

〘名〙 面会すること。対面。しょうけん。
色葉字類抄(1177‐81)「相見 サウケン 交名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「相見」の読み・字形・画数・意味

【相見】そうけん

対面する。

字通「相」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報