デジタル大辞泉
「簡」の意味・読み・例文・類語
かん【簡】
[名・形動]
1 手軽なこと。また、そのさま。
2 中国で、紙の発明以前に、文字を記した竹や木の札。転じて、書簡。
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かん【簡】
〘名〙
① (形動) 簡単なこと。繁雑でないこと。また、そのさま。
※
集義和書(1676頃)七「上世は人淳に事簡なりしかば」 〔易経‐繋辞上〕
② 古く、中国で、文字を記した竹のふだ。竹簡。
簡札。また、
書籍。
※蕉堅藁(1403)
懐旧「白頭授
レ簡華堂下、蘿月松風入
レ夢
」 〔
礼記‐
内則〕
③ 手紙。手紙を出すこと。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
簡
かん
細長い木片や竹片に,文字を書いたもの。紙が発明されるまでは,通信用や記録用として用いられたらしい。前者は木簡と呼び,物資などの請求伝票と思われる。藤原京,平城京遺跡発掘の際,多数出土した。後者は竹簡と呼び,中国では使用例があるが,日本にはない。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の簡の言及
【本】より
…
[中国,日本]
秦がまだ天下を統一しない時代には,書物の材料は竹と木であった。竹はおおむね25~75cmの長さの簡(竹のふだ)で,これに8~30字くらいを1行に書く。30~100字くらいまでを書く必要のあるときは,ふつう90cm2の牘(とく)(木のふだ)を用いる。…
【木簡】より
…中国や日本などで,文字を書くために短尺(冊)形に削った木や竹の総称。竹の場合は竹簡ともいう。内容が一簡に書ききれないと何本も使って紐でしばるが,その形を象形して册(冊)と呼ぶ。…
※「簡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」