出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
京都府北部,若狭湾に面する市。1943年舞鶴市と東舞鶴市(ともに1938市制)が合体して成立。人口8万8669(2010)。北部中央に若狭湾西部の支湾舞鶴湾が湾入し,東・南・西の三方を山に囲まれる。市域西部を由良川が北流して宮津市境で若狭湾に注ぎ,北方海上には冠島(大島),沓(くつ)島(小島)が浮かぶ。舞鶴湾の湾奥は東西に分かれ,西湾奥に西舞鶴,東湾奥に東舞鶴の市街地がある。西舞鶴は古くは田辺とよばれ,16世紀末に細川藤孝が築城,のち京極氏,牧野氏に引き継がれ,田辺藩3万5000石の城下町として発展し,港町としても栄えた。1869年(明治2)田辺町は舞鶴町と改称,現在も町名や町割りに城下町のおもかげを残す。
1901年東舞鶴の余部下(あまるべしも)を中心とする地に海軍の舞鶴鎮守府が開設され,一帯には軍関係の諸施設が集中し,急速に発展した。東舞鶴には,整然と直交する街路に富士通り,八島通り,敷島通りなど,明治期の軍艦名が付されている。第2次大戦後,舞鶴港はソ連や中国大陸からの引揚船の入港地となり,軍の施設や用地は造船,板ガラスなどの民間工場に転用され,一部は海上自衛隊に引き継がれた。舞鶴西港は日ロ貿易港で,輸入木材の加工業も行われる。市域東端,福井県境の青葉山のふもとには西国三十三所29番札所の松尾(まつのお)寺があり,寺蔵の絹本著色普賢延命像(平安後期)は国宝。若狭湾上の冠島,沓島はあわせて沖ノ島ともよばれる。無人島で,冠島はオオミズナギドリ繁殖地(天)であり,また古くから漁民の信仰を集めてきた老人島(おひとしま)神社が鎮座する。市域にはJR舞鶴線が綾部から西舞鶴へ通じて北近畿タンゴ鉄道宮津線,JR小浜線と接続する。国道27号線が通じ,舞鶴若狭自動車道のインターチェンジがある。
→田辺
執筆者:浮田 典良
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…港湾交通の要地。現在の京都府舞鶴市の西舞鶴地区にあたる。《和名抄》に加佐郡田辺郷がある。…
※「舞鶴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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