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沖ノ島 おきノしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沖ノ島
おきノしま

高知県南西部,宿毛湾口の南側にある島。宿毛市に属する。暴風日が年間 250日以上の地。花崗岩から成る島で,北に母島 (もしま) ,南に弘瀬の集落があり,半農半漁の生活を営んでいる。江戸時代の伊予,土佐の国境は島の中央部を通っていた。亜熱帯植物が茂り,海中には熱帯魚造礁サンゴ類が群生する。付近一帯は,足摺宇和海国立公園に属する。面積 9.99km2。人口 314 (2000) 。

沖ノ島
おきノしま

福岡県北部,宗像市に属する玄界灘の島で,大島の北西海上にある。沖島とも書く。全島玄武岩で構成され,海岸には海食崖が発達。 1954年から数次の学術調査によって弥生時代の生活用土器,金属器,古墳時代の祭祀品などが発見され,古来大陸交通上に果たした役割などが明らかにされている。全島が漁民の信仰があつい宗像神社沖津宮の神域に属し,女人禁制が守られている。 1962年避難港の設備が完成。全島を覆う原始林は,亜熱帯性植物の北限として国の天然記念物に指定。灯台要員,神官のほかは定住民はいないが,近海がタイなどの大漁場であるため最盛期には漁民が仮小屋に泊る。面積 0.69km2。周囲約 4km。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

沖ノ島

九州島の北西約60キロにある。周囲4キロの島全体が宗像大社沖津宮の境内で、一木一草一石たりとも持ち出し禁止、女人禁制などの禁忌を守り、神職1人が交代で常駐する。4~10世紀の祭祀(さいし)遺跡は朝鮮半島や大陸の装飾品が出土し「海の正倉益と呼ばれる指定史跡。2009年、「沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産の暫定リストに記載された。小屋島などの岩礁とともに海鳥の集団繁殖地で国指定鳥獣保護区。植生は「沖の島原始林」として国の天然記念物。

(2010-08-27 朝日新聞 夕刊 2社会)

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デジタル大辞泉の解説

おき‐の‐しま【沖ノ島/沖島/沖の島】

(沖ノ島)福岡県北端、玄界灘(げんかいなだ)にある小島。宗像(むなかた)市に属する。面積0.7平方キロメートル宗像大社の沖津宮(おきつみや)がある。古代の文化財が豊富で「海の正倉院」といわれる。
(沖島)琵琶湖中で最大の島。滋賀県近江八幡市に属する。面積1.5平方キロメートル。
(沖の島)高知県、宿毛(すくも)湾口にある島。足摺宇和海国立公園の一部。宿毛市に属する。面積10.5平方キロメートル。中央部に妹背山がある。

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デジタル大辞泉プラスの解説

沖ノ島

千葉県館山市、館山湾南端に位置する灰白色泥岩の陸繋島。

沖ノ島

和歌山県有田市、初島町浜の西沖、約3.2kmに位置する無人島。下津沖ノ島灯台がある。

沖ノ島

島根県隠岐郡隠岐の島町、島後、白島崎の北約0.4kmに位置する無人島。沖ノ島灯台がある。

沖ノ島

長崎県平戸市、平戸島の木ケ津湾内にある小島。干潮時には北側が本島と繋がる。

沖ノ島

鹿児島県いちき串木野市、羽島崎の南西沖約1.3kmに位置する無人島。「薩摩沖ノ島」ともいう。昭和30年代に放されたヤクシマザルが野生化、繁殖しており、「猿島」と呼ばれることもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

おきのしま【沖ノ島】

高知県南西部,宿毛(すくも)湾口に浮かぶ島。面積10.5km2。全島花コウ岩よりなり,アコウビロウなどの亜熱帯植物が繁茂する。海岸は海食崖が広く,海食洞もみられ,足摺宇和海国立公園に属する。周囲の海域は好漁場をなし漁業が中心で,集落は急傾斜地に階段状に立地する。近世,島の南東側は土佐藩に,北西側は宇和島藩に属し,1874年に高知県に帰属して鵜来(うぐる)島とともに幡多(はた)郡沖ノ島村をなしていたが,1954年に宿毛市に編入された。

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大辞林 第三版の解説

おきのしま【沖ノ島】

福岡県に属し、玄界灘げんかいなだにある孤島。古くから朝鮮への航路の要衝で、宗像むなかた神社の沖津宮がある。島の中腹の巨岩群の間に、四~九世紀の祭祀さいし遺跡があり、多様な形態とその遺物から「海の正倉院」とも呼ばれる。

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知恵蔵miniの解説

沖ノ島

福岡県宗像市の沖合約60キロメートルの玄界灘に位置する島。島全体が宗像(むなかた)大社の三宮の一つである沖津宮の境内で、古くから「神宿る島」として人々の信仰の対象となっている。島の神聖性を守るため女人禁制などの厳格な入島制限があり、島で見聞きしたことを口外したり、草や石などを島外に持ち出したりすることも禁じられてきた。そのため、古代の祭祀(さいし)遺跡が良好な状態で現存しており、出土した装飾品などは全て国宝に指定されている。2015年、同島は宗像大社や同県福津市の新原・奴山(しんばる・ぬやま)古墳群などと共に「宗像・沖ノ島と関連遺産群」として、2017年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録を目指す国内候補に推薦された。

(2015-7-30)

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日本の地名がわかる事典の解説

〔福岡県〕沖ノ島(おきのしま)


九州北岸沖、対馬(つしま)東方にある孤島。面積0.7km2。福岡県宗像(むなかた)市に属する。古来、朝鮮半島と結ぶ航海の要所。宗像大社の沖津宮(おきつのみや)があり、全島が神域で、一般に観光客は上陸できないが、毎年5月27日の日露戦争日本海海戦記念日には開放される。沖島(おきのしま)遺跡は「海の正倉院(しょうそういん)」とよばれる。ビロウなど亜熱帯植物原始林(国指定天然記念物)におおわれる。沖島とも書く。

〔高知県〕沖ノ島(おきのしま)


高知県南西部、宿毛(すくも)湾湾口にある島。面積10.0km2。宿毛市に属する。近世、伊予(いよ)(愛媛県)の宇和島(うわじま)藩と土佐(とさ)藩に分属した歴史をもち、民家の建築様式などに違いがみられる。海食崖(かいしょくがい)・海食洞が発達。最高点は妹背(いもせ)山(標高404m)。アコウ・ビロウなど亜熱帯植物が茂り、釣り・ダイビングなどができる。西方約4km沖の姫(ひめ)島周辺に海中公園がある。

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世界大百科事典内の沖ノ島の言及

【鵜来島】より

…面積1.3km2。近世には宇和島藩領であったが,1874年高知県に帰属し沖ノ島とともに幡多(はた)郡沖ノ島村に属し,1954年宿毛市に編入された。集落は鵜来島のみで,北西季節風を避けて島の南東部に位置する。…

※「沖ノ島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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