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(■1)∥綺(読み)いろい

世界大百科事典 第2版の解説

いろい【(■1)∥綺】

関与,干渉,手出し,反抗といった意味で古くから広く使われた言葉。今日でも方言として残っている。中世においては,所領支配に関して,実力を行使しての不当な侵害,押領をさしていう場合にこの言葉が多く使われた。たとえば,謀反人の所領以外での〈地頭を停止させよ〉とか,寺院の一元的な支配地であるので〈国衙のを止める〉というように。当時,同様の意味をもつ言葉として口入(くにゆう)があったが,口入が主として弁論をもってする,いわば口出し,交渉であり,またその言葉自体には非難の意はこめられていなかったのに対して,はむしろ実力行使をともなう,いわば手出し,干渉であり,その言葉自体に非難の意がこめられていたようである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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