(読み)カンナ

百科事典マイペディアの解説

鉋【かんな】

木材の表面を削り仕上げる木工具。刃先角は普通25°で,台木にはカシを使用。用途によって,平面を削る平鉋,板をしゃくるように削るそり鉋,板のきわを削るきわ鉋,敷居のなどのわきを削るわき取鉋,溝を削る溝取鉋,丸溝を削る南京鉋,丸い表面を削る丸鉋(凸面用を内丸鉋,凹面用を外丸鉋),鉋台などかたい木材を削る台直(だいなおし)鉋などがある。
→関連項目木工具やりがんな(【やりがんな】)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かんな【鉋】

堅木(かたぎ)(カシなど)の長方形の台にV形の穴と溝を作り,この溝にはめた刃物で材面を平滑に削る木工用の道具。刃物を台中に包んだ形から鉋の字があてられるが,平滑に削るという意味で欧米ではプレーンといい,古代中国では準(じゆん)ともいった。現在の台鉋が日本にあらわれたのは16世紀後半といわれるが,それ以前は長い柄の先に笹葉状の穂先をつけたやりがんな(鉇)が,加奈(かな)または加牟奈(かんな)の名で仕上削りに広く用いられていた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

かんな【鉋】

〔古くは「かな」とも〕
木材の表面を削ってきれいになめらかにするための道具。古くは槍やり鉋であったが近世以後、台鉋が中心となった。 「 -をかける」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

かんな【鉋】

木材の表面を平滑に削るための道具。直方体の台木の中に、角度をつけて刃をはめ込んだもの。平面を削る平がんな、敷居などの溝を削る溝がんな、曲面を削る丸がんなや反り台がんななど、使用目的により形が異なり、種類も多い。◇各種のかんなの名称は「~かんな」と連濁音にならない形もある。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

かな【鉋】

〘名〙 材木を削ってたいらにする工具。室町以前は、槍の穂先のそったような形の「やりがんな」をさす。かんな。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※大鏡(12C前)二「工ども、うらいたどもをいとうるはしくかなかきて、まかりいでつつ」

かんな【鉋】

〘名〙 (「かな(鉋)」の変化した語) 材木の面を削って平らに、また、なめらかにするための工具。やりがんな(さおがんな)は、槍の穂先の反(そ)ったような形、突きがんな(桶がんな)は、桶大工などの用いるもので刃が広く、両端に柄があり、押して用いる。現今、ふつうには、台がんなをいい、堅い木の台に、刃を傾けてはめこんである。かな。
延喜式(927)四「採正殿心柱祭〈略〉小刀子一枚、鉇一枚」
※宗長日記(1530‐31)「いそのかみ古材木のはしばしと 手をのかんなに及ばぬは」
[語誌]「新撰字鏡」や「十巻本和名抄」「色葉字類抄」には「カナ」、「観智院本名義抄」には「カンナ」「カナ」両形がみえる。節用集類にも両形がみえるが「カンナ」の方が多い。「日葡辞書」では「Canna(カンナ)」を掲出するが、複合語には両形が用いられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内のの言及

【木工芸】より

…木材加工に使用した工具には鋸(のこぎり),鑿(のみ),ハンマー,斧,錐(きり),小刀,砥石(といし)などがあり,また部材の組手には枘接(ほぞつぎ)と蟻接(ありつぎ)などが使われていたことからみて,古代エジプトの木工技術はきわめて高い水準に達していたものとみられる。木材を平らに削る鉋(かんな)の出現は17世紀を待たねばならない。木工にとって重要なろくろ技術はメソポタミア地方の古代国家の家具に多くみられるため,この技術の発生地はメソポタミア地方とされている。…

※「鉋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

イオ・ミン ペイ

国籍米国専門建築家肩書I・Mペイ&パートナーズ社代表 米国芸術科学アカデミー会員生年月日1917/4/26出生地中国・広東省学歴マサチューセッツ工科大学(MIT)卒;ハーバード大学デザイン大学院修士課...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

鉋の関連情報