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口入 くにゅう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

口入
くにゅう

一般的には,意見を述べる,干渉する,紹介するなどの意味であるが,歴史的には,中世における所領,所職に関して,口入地,口入権などとして用いられ,特に鎌倉幕府が,荘園領主に口入して荘園内に地頭職を設置した場所を,関東御口入地と呼んだ。

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デジタル大辞泉の解説

く‐にゅう〔‐ニフ〕【口入】

[名](スル)
口を挟むこと。干渉すること。また、その人。口出し。
「法皇去年の冬より政に御―もなく」〈著聞集・三〉
間に立って世話をすること。また、その人。仲介。くちいれ。
「跡は火に成る事も構はず、恐ろしき―に書き付けを出し、騙(かた)り半分の借り銀(がね)」〈浮・禁短気・六〉
中世、所領所職について仲介すること。また、その人。

こう‐じゅ【口入】

[名](スル)
くにゅう(口入)1」に同じ。
「今は何事も―に及ばず」〈盛衰記・一八〉
くにゅう(口入)2」に同じ。
「俊寛は随分入道が―をもって人となったる者ぞかし」〈平家・三〉

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世界大百科事典 第2版の解説

くにゅう【口入】

口出し,干渉,仲介,斡旋といった意味で,古代から近代に至るまで長く使われた言葉。そのうち中世においては,特殊な状況のもとで使われる場合があって,〈口入神主〉〈関東御口入〉といった熟語が生まれた。口入神主とは,伊勢神宮に御厨(みくりや)が設定される際に寄進者との間を仲介した神主のことである。関東御口入とは,鎌倉幕府が荘園領主に対して,御家人を地頭にしてほしいといった申入れをすることをいった。また鎌倉幕府,室町幕府の裁判においては,第三者訴訟当事者の一方に荷担して運動することがしばしば行われ,これが〈口入〉と呼ばれた。

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大辞林 第三版の解説

くにゅう【口入】

( 名 ) スル
口をはさむこと。口出し。こうじゅ。 「法皇去年の冬より、政に御-もなく/著聞 3
仲介や世話をすること。口添え。こうじゅ。 「金などの-をする浪人あり/黄表紙・京鹿子娘泥鯲汁」
周旋屋。くちいれ。 「恐ろしき-に書付を出し/浮世草子・禁短気」

こうじゅ【口入】

出典|三省堂
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世界大百科事典内の口入の言及

【(■1)∥綺】より

…たとえば,謀反人の所領以外での〈地頭のを停止させよ〉とか,寺院の一元的な支配地であるので〈国衙のを止める〉というように。当時,同様の意味をもつ言葉として口入(くにゆう)があったが,口入が主として弁論をもってする,いわば口出し,交渉であり,またその言葉自体には非難の意はこめられていなかったのに対して,はむしろ実力行使をともなう,いわば手出し,干渉であり,その言葉自体に非難の意がこめられていたようである。【山本 博也】。…

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