アクアマリン(読み)あくあまりん(英語表記)aquamarine

翻訳|aquamarine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクアマリン」の意味・わかりやすい解説

アクアマリン
あくあまりん
aquamarine

緑柱石うち、海青色で透明なものをさす宝石名。エメラルドに比べて無傷で包有物が少なく、また大形の結晶が産するため希少価値は乏しい。六角柱状の結晶として、おもに花崗(かこう)岩質ペグマタイト中に産する。おもな産地は、ブラジル、ロシアのウラル地方、ナミビアマダガスカル島などで、日本では岐阜県中津川市苗木地方、茨城県桜川(さくらがわ)市山ノ尾、滋賀県大津市田ノ上山などで少量産したにすぎない。なお、緑色ないし黄色の緑柱石を加熱処理してアクアマリンに変えることができる。名称はその特徴的な色から、海水を意味するラテン語に由来する。3月の誕生石

松原 聰]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクアマリン」の意味・わかりやすい解説

アクアマリン
aquamarine

緑柱石のうち,薄い青緑色の色調で透明なものの宝石名。屈巨晶花崗岩中にエメラルドよりも大型で,より透明な六方柱状結晶として産出するのでエメラルドよりはるかに低価格。ブラジルが主産地で,ウラル,マダガスカルスリランカインドなどにも産する。加熱すると光沢を増し,300~450℃で緑色が青色に変化する。夜光性がある点でエメラルドより珍重されることもある。3月の誕生石。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報