勇敢(読み)ユウカン

デジタル大辞泉 「勇敢」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐かん【勇敢】

[名・形動]勇気があり、危険や困難を恐れないこと。また、そのさま。「巨悪に勇敢にも立ち向かう」「勇敢な行動」
[派生]ゆうかんさ[名]
[類語]勇ましい・果敢・勇壮・りりしい・精悍・雄雄おおしい・勇猛・剛勇・忠勇・壮そう・壮烈・英雄的・ヒロイック・勇気・度胸・豪胆・カレッジ(「―と」「―たる」の形で)敢然・決然・凜然りんぜん・凜凜りんりん・凜乎りんこ・颯爽さっそう

よう‐かん【▽勇敢/▽勇×悍】

[名・形動ナリ]「ゆうかん(勇敢)」に同じ。
「すこし―にあしき人にてぞおはせし」〈大鏡・伊尹〉

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精選版 日本国語大辞典 「勇敢」の意味・読み・例文・類語

よう‐かん【勇敢・勇悍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「よう」は「勇」の漢音 ) 勇ましくて強いこと。物事に恐れず大胆なこと。勇気があって果断なこと。また、そのさま。ゆうかん。
    1. [初出の実例]「専委二長官一、簡二点勇敢便武之人一」(出典:続日本紀‐和銅四年(711)九月甲戌)
    2. 「ようかんのともがらを抽賞せられずは、いかでか四海のみだれをしづめん」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)

ゆう‐かん【勇敢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 勇気があって物事をおしきってすること。勇ましく果断なこと。また、そのさま。ようかん。
    1. [初出の実例]「厥俗勇敢剛烈」(出典:空華集(1359‐68頃)一一・贈東源詳上人旋信陽詩序)
    2. 「真に一人当千の、勇敢(ユウカン)気色にあらはれたり」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)残)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐韓策・烈侯〕

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普及版 字通 「勇敢」の読み・字形・画数・意味

【勇敢】ゆうかん

勇気があり、果断。〔戦国策、韓二〕齊人(せいひと)或いは言ふ、(し)の深井里の聶(せふせい)は、敢の士なり。仇をけてのに隱ると。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「勇敢」の意味・わかりやすい解説

勇敢
ゆうかん
courage

勇敢あるいは勇気は倫理学において,道徳的当為,義務のために何ものをも恐れずに自己を貫き通す永続的意志と定義される。プラトンでは知恵,節制,正義と並ぶ4徳の一つ。アリストテレスは勇敢を粗暴と卑怯の中庸とし,恐れることなく持ち場を守るポリスの徳の一つと解した。これらの勇敢さは古代ギリシア悲劇の英雄たちにみられる。中世のキリスト教では勇敢は信仰操守のためにいかなる運命にもたえ忍ぶ忍耐とみなされたが,近代の倫理学では勇敢の第1特性を克己に求めている (カント,H.コーエン,P.ナトルプなど) 。儒教においても智仁勇として3徳目の一つとされた。

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