日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィンダウス」の意味・わかりやすい解説
ウィンダウス
うぃんだうす
Adolf Windaus
(1876―1959)
ドイツの有機化学者。12月25日ベルリンに生まれる。ドイツのフライブルク大学、さらにベルリン大学に学び、フィッシャーの門下生となった。フライブルク、インスブルックなどの大学で教鞭(きょうべん)をとったあと、1915年から1944年までゲッティンゲン大学の教授であった。ステリン類とビタミンとの関係について研究し、エルゴステリンに紫外線を照射するとビタミンD作用をもつ物質が生ずることを発見した。コレステリンの構造に関する研究は性ホルモン研究の基礎になった。また、心臓薬ジギタリスの研究もある。1928年ノーベル化学賞を受賞。1959年6月9日ゲッティンゲンで死去した。
[宇佐美正一郎]