ドイツの有機化学者.ベルリンに生まれる.ベルリン大学とフライブルク大学で医学を学んだが,ベルリン大学でE.H. Fischer(フィッシャー)の影響で化学に興味をもち,フライブルク大学ではH. Kilianiのもとでコレステロールを研究し,1901年学位を取得.1913年インスブルク大学医化学教授.1915年にはO. Wallach(ワラッハ)の後を継いでゲッチンゲン大学教授となった(~1944年).コレステロールやステロイドの構造研究を友人のH.O. Wieland(ウィーラント)と行う.また,ビタミンDの前駆物質がデヒドロコレステロールであることを証明し,ヒスタミンを発見,ビタミン B1 の構造解明にも貢献した.これらの研究は,工業化学者からも注目された.ステロイドとそのビタミンとの関連の研究で,1928年ノーベル化学賞を受賞した.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
ドイツの有機化学者。12月25日ベルリンに生まれる。ドイツのフライブルク大学、さらにベルリン大学に学び、フィッシャーの門下生となった。フライブルク、インスブルックなどの大学で教鞭(きょうべん)をとったあと、1915年から1944年までゲッティンゲン大学の教授であった。ステリン類とビタミンとの関係について研究し、エルゴステリンに紫外線を照射するとビタミンD作用をもつ物質が生ずることを発見した。コレステリンの構造に関する研究は性ホルモン研究の基礎になった。また、心臓薬ジギタリスの研究もある。1928年ノーベル化学賞を受賞。1959年6月9日ゲッティンゲンで死去した。
[宇佐美正一郎]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新