ウダイプル(その他表記)Udaipur

デジタル大辞泉 「ウダイプル」の意味・読み・例文・類語

ウダイプル(Udaipur)

インド北西部ラジャスタン州都市。州都ジャイプールの南東約400キロメートルに位置する。同州南部の行政商業の中心地。1559年、ムガル帝国攻撃を受けたメワール王国のウダイ=シン建設し、チットールガルより遷都人造のピチョーラー湖に面して白い宮殿が建ち、その美しさから「東洋ベニス」ともよばれる。ウダイプール。

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改訂新版 世界大百科事典 「ウダイプル」の意味・わかりやすい解説

ウダイプル
Udaipur

インド,ラージャスターン州南端部の歴史的観光都市。人口38万9317(2001)。アラバリ山脈南方を通って北西インドとアラビア海とを結ぶ交通路上の要地を占める。1559年メーワール王国の王ウダイ・シンにより建設され,市名は彼にちなむ。同王国はラージプート族のなかでも最も高貴なシソーディヤ氏族に属し,68年にその首都となった。英領下にも同藩王国の主都として存続した。市の西部のピチョーラ湖に臨んで当時の壮大な王宮が残る。湖中の小島には純白の宮殿があり,〈大理石の宮殿〉とよばれる。17世紀初めの建造後すぐに,のちのムガル皇帝シャー・ジャハーン王が皇太子時代に父王との抗争に際し避難地として利用した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウダイプル」の意味・わかりやすい解説

ウダイプル
うだいぷる
Udaipur

インド北西部、ラージャスターン州南部の都市。ウダイプールともいう。人口2万1751(2001)。1559年メワール藩王国の王ウダイ・シンによる建設で、ウダイのプル(町)とよばれるようになった。

 ピチョラ湖を見下ろす宮殿を中心に、調和よく歴史的建造物が配置されており、「夢の町」「東洋のベニス」「水の都」などとよばれ、その美しさがたたえられている。ラージャスターン州南部の行政、商業の中心地である。

[中山晴美]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウダイプル」の意味・わかりやすい解説

ウダイプル
Udaipur

インド北西部,ラージャスターン州南部の都市。ウダイプル県の行政庁所在地。アーメダーバードの北東約 200km,アラーバリ山脈南東部の,標高約 750mの丘の上にあり,ピチョラ湖に面する。 1560年に建設され,70年には町を見おろす尾根にイスラム藩王の宮殿が造られた。旧市街は城壁に囲まれ,町の内外には宮殿のほか当時の寺院や遺跡が多い。周辺の山地で産する雲母,石綿,大理石などの集散が行われる。人口 30万 7682 (1991) 。

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