かに座(読み)かにざ

改訂新版 世界大百科事典 「かに座」の意味・わかりやすい解説

かに(蟹)座 (かにざ)
Cancer

略号Cnc。黄道十二宮の一つ。ふたご座しし座の間にはさまれた小星座ギリシア神話ではヘラクレスに殺された化けガニという。今から2000年ほど昔には夏至点がここにあった。この星座の中央にあるプレセペ星団は,1609年G.ガリレイが自作望遠鏡で微光星の集りであることを発見したので有名である。α星は4.3等,β星も3.8等と全体に暗い。ι星は重星で,4.2等と6.6等の星が双眼鏡でも分離できる。散開星団M67がある。概略位置は赤経8h30m,赤緯+20°。午後8時の南中は3月下旬である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かに座」の意味・わかりやすい解説

かに座
かにざ
Cancer

蟹座。しし座とふたご座の間,赤経約8時 30分,赤緯約 20°にある黄道星座で3月下旬の宵に南中する。すべて4等以下の星で目立たないが,γ,δ,θ,η の4星でつくられた四角形の中にプレセペ星団またはビーハイブ Beehive (蜜蜂の巣) と呼ばれる有名な散開星団 M44が肉眼でぼんやりと見られる。占星術では黄道十二宮の第4座。ギリシア神話によると,このかにはヘラクレスがレルネの水へび (→ヒュドラ ) と戦っているときに彼のじゃまをして踏みつぶされたが,ヘラクレスを憎む女神ヘラにより天の星座に加えられたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「かに座」の意味・わかりやすい解説

かに座
かにざ / 蟹座

春の宵、南の頭上高く昇る星座。ふたご座のポルックスと、しし座のレグルスのほぼ中間にある。ギリシア神話では、ヘラクレスに踏みつぶされた大きな化けガニとして登場する。黄道十二星座の第4星座(巨蟹宮(きょかいきゅう))として古来重要視されてきた星座で、その起源は5000年の昔にさかのぼる。月のない暗夜には、その甲らに相当する部分にぼんやり広がる光芒(こうぼう)が肉眼で認められる。これはM44、またはプレセペとよばれる散開星団で、双眼鏡でも小さな星がハチの群れのようにひとかたまりになった姿を楽しむことができる。

[藤井 旭]


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デジタル大辞泉プラス 「かに座」の解説

かに座

株式会社シーズが手がけるバリアフリーの椅子。1997年、同社との合併前の株式会社無限工房が企画開発して販売開始(両社は2016年に合併、権利義務はシーズが継承)。立ちあがりやすく、膝への負担が少ないようデザインされている。改良型の「かに座PLUS」もある。

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百科事典マイペディア 「かに座」の意味・わかりやすい解説

かに(蟹)座【かにざ】

3月ごろ南の中天高く見える小星座。肉眼でも見えるプレセペ星団を含む。十二宮の第4宮。ギリシア神話でヘラクレスに殺された化けガニを象徴。

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