2種類の固体の面を密着させ,高温で加熱して原子(イオン)を拡散させるとき,相互拡散する成分の拡散係数に差があると境界面が移動する現象.1947年にE. Kirkendallらにより黄銅-銅系で発見され,その後,酸化物-酸化物系についても認められている.この効果が起こるのは拡散が空格子点や格子間原子(イオン)によって行われるためであって,原子(イオン)の直接変換では起こらない.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報