デジタル大辞泉
「そ」の意味・読み・例文・類語
そ[感]
[感]
1 馬を追うときの声。
「左奈都良の岡に粟蒔きかなしきが駒は食ぐとも我は―ともはじ」〈万・三四五一〉
2 相手の注意を引く声。
「あとも―とも言はば、一定事も出で来なんと思ふ」〈義経記・三〉
そ[五十音]
1 五十音図サ行の第5音。歯茎の無声摩擦子音[s]と母音[o]とから成る音節。[so]
2 平仮名「そ」は「曾」の草体から。片仮名「ソ」は「曾」の初2画。
[補説]「そ」は古く[tso](あるいは[ʃo][tʃo])であったかともいわれる。室町時代末にはすでに[so]であった。
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そ
- 〘 終助詞 〙
- ① 「な…そ」あるいは「な…そね」の形で動詞の連用形(カ変、サ変の動詞だけは未然形)をはさみ、禁止の意を表わす。→語誌。
- [初出の実例]「今こそは 我鳥(わどり)にあらめ 後(のち)は 汝鳥(などり)にあらむを 命は な死せたまひ曾(ソ)」(出典:古事記(712)上・歌謡)
- 「今替る新防人(にひさきもり)が船出する海原の上に波な開(さ)き曾(ソ)ね」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三三五)
- 「なふおちよ、此もうせんをもうせんとな思はれそ」(出典:浄瑠璃・心中宵庚申(1722)道行)
- ② 活用語の連用形に下接し「そ」単独で禁止の意を表わす。院政期頃に現われ、近世にはほとんど用いられなくなる。
- [初出の実例]「然はれ其達(そこたち)は否不呑(えのみ)そ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)
- 「我通ひきと吹く嵐、よそには告げそ朝がらす」(出典:歌謡・松の葉(1703)二・玉くしげ)
その語誌
上代では「な…そ」「な…そね」「な…」「…な」の四種の形でも禁止を表わした。中古には、「な…そね」「な…」は衰退し、「な…そ」が優勢になった。また、「な」が脱落した「…そ」の形で禁止を表わすようになったが、本来は「そ」に禁止の意はない。「そ」の単独用法は、中世かなり用いられたが、近世になるとやがて消滅した。現代では「…な」だけが残っている。
そ【そ・ソ】
- 〘 名詞 〙 五十音図の第三行第五段(サ行オ段)に置かれ、五十音順で第十五位のかな。いろは順では第十八位で「れ」のあと「つ」の前に位置する。現代標準語の発音では、舌端と上の歯茎との間付近で調音される無声摩擦音 s と母音 o との結合した音節 so にあたり、これを清音の「そ」という。これに対して、「そ」に濁点をつけた「ぞ」は、s に対応する有声摩擦音 z の結合した音節 zo にあたるが、z は普通、摩擦をはじめる前に歯茎に舌端が触れて破裂音を伴い、有声破擦音 dzo になる。ただし、音韻としては、zo と dzo とが区別されることはない。「そ」の字形は「曾」の草体から出たもの、「ソ」の字形も「曾」の初二画をとったものである。ローマ字では、「そ」に so、「ぞ」に zo をあてる。
そ
- 〘 感動詞 〙
- ① 馬を追う声。しい。
- [初出の実例]「左奈都良の岡に粟蒔き愛(かな)しきが駒はたぐとも吾は素(ソ)ともはじ」(出典:万葉集(8C後)一四・三四五一)
- ② 相手の注意を喚起する掛け声。それ。
- [初出の実例]「あともそとも言はば、一定事も出で来なんと思ふ」(出典:義経記(室町中か)三)
ソ
- 〘 名詞 〙 ( [イタリア語・フランス語] sol ) 長音階の第五音、短音階の第七音の階名。フランス、イタリアの第五の音名。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「そ」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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そ
五十音図第3行第5段の仮名。平仮名の「そ」は「曽」の草体から、片仮名の「ソ」は「曽」の初めの2画からできたものである。万葉仮名には2類あって、甲類に「蘇、素、宗、祖(以上音仮名)、十(訓仮名)」、乙類に「曽、僧、増、憎、則、所(以上音仮名)、衣、苑、背(以上訓仮名)」などが使われ、濁音仮名としては、甲類に「俗(音仮名)」、乙類に「序、敍、賊、存、茹、鋤(以上音仮名のみ)」などが使われた。ほかに草仮名としては「
(所)」「
(楚)」「
(處)」「
(蘇)」などがある。
音韻的には/so/(濁音/zo/)で、上歯茎と舌との間で調音する無声摩擦音[s](有声破擦音[dz])を子音にもつ。上代では甲乙2類に仮名を書き分けるが、これは当時の音韻を反映したものと考えられる。
[上野和昭]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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