テイヤ(読み)テイア(その他表記)Theia

デジタル大辞泉 「テイヤ」の意味・読み・例文・類語

テイア(Theia)

ギリシャ神話で、最古大地女神ガイアと天空神ウラノスの間に生まれた女神。ティタン神族の一人。テイアー。
月の起源を説明するジャイアントインパクト説において、誕生してまもない原始地球に衝突した火星ほどの大きさの天体。飛び散った両天体のマントル物質が軌道上に集積し、月を形成したとする。

ティヤ(Tiya)

エチオピア南西部の村。首都アジスアベバの南西約260キロメートルに位置する。村の周辺で、解読されていない文字幾何学模様、剣や枕などの浮き彫りが刻まれた、来歴が不明の石碑群が発見されており、考古学上、重要な地域とされる。1980年、世界遺産文化遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テイヤ」の意味・わかりやすい解説

ティヤ
Tiya

エチオピア南西部,アバヤ湖の北側にある小村草原の広がる地帯に位置するが,その草原のなかに謎の石碑が点在する。その表面には剣,幾何学模様をはじめとするさまざまなモチーフ彫刻が施されているが,だれがいつ何の目的で作成したものか特定できていない。 20世紀初頭に発見され,現在まで近隣を含め 160基の石碑が確認され,うちティヤには 36基が散在している。大きなものは 5mに及び,36基のうち大半には金属性の道具を用いた浮彫が施されている。 1980年世界遺産の文化遺産に登録。

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世界遺産詳解 「テイヤ」の解説

ティヤ

1980年に登録されたエチオピアの世界遺産(文化遺産)で、首都アジスアベバの南西約230kmにある考古学遺跡群。1基を除いて半球形か円錐形で、多くの表面に幾何学文様や戦闘用の剣などが刻まれた石碑36基が散在している。古代エチオピアの代表的な遺跡と考えられるが、造られた時代、意味などは不明。1905年に本格的な調査が始まった。考古学上、重要な遺跡として評価され、世界遺産に登録された。◇英名はTiya

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