デジタル大辞泉 「ねた」の意味・読み・例文・類語 ねた 《「たね(種)」を逆さ読みにした語。「ネタ」と書くことが多い》1 新聞記事・文章などの材料や、取り上げる話題。「小説のねた」2 証拠。「ねたがあがる」3 奇術などの仕掛け。「ねたを明かす」4 演芸で上演する作品。また、その内容。芸の種類についてもいう。「落語の定番ねた」「歌ねた」5 人をかつぐための、真実めかした作り話。悪意のある嘘ではなく、相手を笑わせたり軽くからかったりする程度である場合をいう。「彼の失敗談はねただろう」6 料理などの原料。また、材料。「すしのねた」[類語]証拠・証しょう・あかし・しるし・証左・証憑しょうひょう・徴憑ちょうひょう・徴証・明証・確証・実証・傍証・根拠・よりどころ・裏付け 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ねた」の意味・読み・例文・類語 ねた 〘 名詞 〙 ( 「たね(種)」を逆に読んだ隠語 )① たね。原料。また、材料。[初出の実例]「中明寺百首に『悪僧のそら道心の座禅豆ただ納豆のねたにおとれる』」(出典:随筆・松屋筆記(1818‐45頃)九二)② 事をするための資金や道具。[初出の実例]「なんのねたもねえ癖に、居残りはまっぴらだ」(出典:歌舞伎・吹雪花小町於静(お静礼三)(1867)大切)③ 新聞・雑誌の記事の特別な材料。〔新しき用語の泉(1921)〕④ 品物。商品。しろもの。[初出の実例]「ありやあ豪気にねたがいいぜ」(出典:歌舞伎・繰返開花婦見月(三人片輪)(1874)序幕)⑤ しかけ。手段。⑥ 証拠や証拠の品をいう俗語。[初出の実例]「大抵ねたがあがってたって、根気よく、存ぜぬ知らぬ一点張りで頑張って了へばいいものを」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉昼の酒) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例