ロシア連邦南東部,チタ州にある小都市。人口1万6900(1991)。アムール川の支流ネルチャ川の左岸,チタの東方305kmに位置する。電気機械,リキュールの工場と食肉・缶詰コンビナートがある。機械化農業と獣医の教育機関,地方博物館もある。1654年にエニセイ軍管区司令官A.パシコフによりネルチンスク城塞が建設され,89年にここで清国との間のネルチンスク条約が結ばれた。この条約で画定された国境線はその後璦琿(あいぐん)条約(1858),北京条約(1860)によって変更され,今日なお中国・ロシア間の国境問題討議の対象となっている。1851年以降ザバイカル地方の軍管区城塞となり,またロシア帝国の政治犯のシベリアにおける主要な流刑地ともなった。最初の流刑者はデカブリスト(1826-28),ついでポーランドの十一月蜂起の参加者(1830-31)である。さらにM.V.ペトラシェフスキー,チェルヌイシェフスキーなど枚挙にいとまがない。
執筆者:山本 敏
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ロシア連邦中部、チタ州の都市。アムール川の上流シルカ川に支流ネルチャ川が流入する地点より7キロメートル上流の、ネルチャ川左岸にある。人口1万7000(1993)。シベリア鉄道とは約7キロメートルの支線で連絡する。電気機械、酒類醸造、精肉などの工業がある。1654年に柵(さく)(要塞(ようさい))として建設、89年ロシア―清(しん)国間に結ばれたネルチンスク条約の締結地。1696年に市となった。帝政時代には政治犯の流刑地。
[三上正利]
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