日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビュート」の意味・わかりやすい解説 ビュートびゅーとButte アメリカ合衆国、モンタナ州南西部の鉱山都市。標高1760メートルのロッキー山脈西斜面に位置する。人口3万4606(2000)。周囲に多くの良質の鉱床を有する鉱業の町で、中心となる銅のほか亜鉛、銀、金、鉛、マンガンなどの採掘・製錬が盛んである。1864年、金鉱脈の発見によって町が建設され、79年より市制が施行された。1880年代に銅の採掘が始まり、アナコンダ製銅会社も設立されたが、1940年以来採掘量が減少している。市域にはモンタナ鉱石科学技術大学があり、鉱業博物館の所在地でもある。[作野和世][参照項目] | ビュート銅山 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビュート」の意味・わかりやすい解説 ビュート(伯)ビュート[はく]Bute, John Stuart, 3rd Earl of [生]1713.5.25. エディンバラ[没]1792.3.10. ロンドンイギリスの政治家。国王ジョージ3世の親友。 1723年父の死とともに伯爵位を相続。皇太子フレデリック・ルイスに引立てられ,フレデリックの子ジョージ3世が即位 (1760) すると国務相に登用され (61) ,ピット (大) ,ニューカッスル公の辞任とともに首相に就任 (62~63) 。 63年同盟国プロシアを敵に回すという犠牲を払って,七年戦争終結のパリ条約を締結,フランスに西インド諸島を返還するのと引替えにカナダを獲得した。平和をもたらしたこの取決めは,多くのイギリス人に歓迎されたが,ピットによる対フランスとの戦果を無にするものと非難され,同年4月首相を辞任した。 ビュートbutte 水平層から成る台地が開析された結果形成される小さな卓状丘陵。メサの小規模なもの。頂部に平坦面があり,急崖によって囲まれる。最上部は硬岩より成る。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報