へび座(読み)へびざ

改訂新版 世界大百科事典 「へび座」の意味・わかりやすい解説

へび(蛇)座 (へびざ)
Serpens

略号はSer。初夏に見える星座で,へびつかい座に二分されて頭部と尾部とに分かれる。二つの部分に完全に分割されている唯一の星座である。へびつかいに先行する西部カプト(頭部)で,3個の4等星が三角形を描き,これが毒蛇の頭で,東部のカウダ(尾)は天の川の中に一列の星列を描く。α星は,蛇のくびの位置にあり,2.7等,スペクトル型K2で,58″離れて,1.16等の伴星がある。概略位置は頭部で赤経15h35m,赤緯+8°。午後8時の南中7月中旬である。また尾部で赤経18h0m,赤緯-5°。午後8時の南中は8月中旬である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「へび座」の意味・わかりやすい解説

へび座
へびざ / 蛇座

夏の宵の南の中天に見える星座。へびつかい座と一体になっているもので、西側ヘビの頭部があり、東側に尾部がある。ギリシア神話では、へびつかい座は神医アスクレピオスの姿であり、このへび座は健康のシンボル医術のシンボルとされている。望遠鏡の見ものとしては、頭部にある大型で明るい球状星団M5と尾部にある散光星雲M16がある。散光星雲M16には同番号の散開星団M16が重なって見えている(わし星雲)。

[藤井 旭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「へび座」の意味・わかりやすい解説

へび座
へびざ
Serpens

蛇座へびつかい座両側に2分された星座。概略位置は赤経 15時 35分,赤緯8°と赤経 18時,赤緯-5°。頭部は赤道北側で7月の宵に南中し,尾部は赤道の南側で8月の宵に南中する。頭部に比較的明るい球状星団 M5がある。

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百科事典マイペディア 「へび座」の意味・わかりやすい解説

へび(蛇)座【へびざ】

7月中旬の夕方,南天に見える星座。へびつかい座の東西に位置する。

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