C7H16(100.20).CH3(CH2)5CH3.炭素数7のアルカンには9種類の異性体が存在する.これら異性体の総称として用いられる場合もあるが,そのうち直鎖状のものをとくにヘプタンといい,n-ヘプタンとよばれることも多い.原油中に存在する.実験室的には,1-または2-ヘプテンを水素添加するか,ヨウ化ヘプチルマグネシウムに塩化アンモニウムを作用させると得られる.工業的には,ナフサより分留精製すると得られる.無色,引火性の液体.融点-90.61 ℃,沸点98.43 ℃.0.67951.1.38511.爆発範囲1.0~6.0体積%.エタノール,エーテル,クロロホルムに可溶,水に不溶.用途はおもに溶剤であるが,ほかにオクタン価測定用の標準燃料(オクタン価 = 0)に使われる.[CAS 142-82-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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