日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボーフム」の意味・わかりやすい解説
ボーフム
ぼーふむ
Bochum
ドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州、ルール地方の炭鉱・工業・大学都市。人口39万1100(2000)。ルール地方中部、エッセンとドルトムントの中間に位置する。ルール地方でもっとも多くの炭鉱をもち、1843年創設のボーフム製鋼連合が立地するとともに、金属、機械、化学などの工業が盛んである。第二次世界大戦により中世以来の旧市街は被害を受け、教会と街路だけが残り、中心商店街は戦後、その外に発達した。ルール炭鉱労働者組合や企業家の連合などがあり、ルール地方の石炭業従事者組織の中心の一つでもある。戦後、経済構造の多角化が図られ、炭鉱跡地にオペル自動車工場を誘致、ルール大学が新設(1965)されて復興した。鉱山学校、鉱山博物館がある。
[齋藤光格]