ミッシングリンク(その他表記)missing link

翻訳|missing link

デジタル大辞泉 「ミッシングリンク」の意味・読み・例文・類語

ミッシング‐リンク(missing link)

生物の進化・系統において、化石生物存在が予測されるのに発見されていない間隙系図を鎖に見立てていう。始祖鳥の発見は鳥類爬虫はちゅう類との間隙をつなぐ例。失われた。失われた鎖。
1から転じて》分断された鉄道や(高速道路のこと。「ミッシングリンクを解消して経済活性化を図る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ミッシングリンク」の意味・読み・例文・類語

ミッシング‐リンク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] missing link ) 失われた環(わ)。生物の進化・系統において、その存在が予測されるのに未発見のためにできている間隙。鎖を構成する環にたとえていう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ミッシングリンク」の意味・わかりやすい解説

ミッシング・リンク
missing link

一般には,連続性が期待されている事象に非連続性が観察される場合に,その比較的顕著な間隙をさす。古生物学においては,ある種から別の種に進化する過程で発見されていない中間種を示す用語で,〈失われた(鎖の)環〉ともいわれる。人類の進化においては,ダーウィンC.R.Darwinが1871年に出版した《人間の由来》の中で,〈将来,必ずヒトサルを結ぶミッシング・リンクが発見されるに違いない〉と述べて注目された。その後,実際ジャワ原人ネアンデルタール人化石が発見されて,ミッシング・リンクが実在したことが証明された。なお,ヒトとチンパンジー共通祖先の化石は発見されておらず,共通祖先からホモ・サピエンスまでの中間の化石もわずかしか発見されていないので,実際には全ての鎖の環のうちのごく一部しかつながっていない。
化石人類
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ミッシングリンク」の意味・わかりやすい解説

ミッシング・リンク

ヒトの由来に関する進化学説の誤解から推測された,ヒトと類人猿の中間に位置する生物。ヒトが実際に進化したものなら,〈生命の連鎖〉のどこかにミッシング・リンク(失われた環)がなければならぬと考えられ,アマチュアも含めて多くの人たちがそれの発見に狂奔した。今日では両者は共通の祖先から出たものであっても,ヒトが類人猿の直系の子孫ではないとされる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミッシングリンク」の意味・わかりやすい解説

ミッシングリンク
みっしんぐりんく
missing link

失われた鎖

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミッシングリンク」の意味・わかりやすい解説

ミッシングリンク

失われた環」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android