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アイゲン Eigen, Manfred

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アイゲン
Eigen, Manfred

[生]1927.5.9. ボーヒュム
ドイツの物理化学者。音楽家の子として生れ,ゲッティンゲン大学物理学,化学を修める。 1951年学位取得。同大学講師 (1951~53) を経て,マックス・プランク物理化学研究所入所。 64年同所長。アメリカ科学アカデミー会員,コーネル大学客員教授。強電解質物質の溶液の研究,水和イオンの相互作用に関する統計力学,会合性溶媒の熱伝導と比熱,会合分子間の陽子移動の機構の研究などで知られるが,とりわけ,短時間エネルギーパルスでの均衡擾乱による超高速化学反応の研究で,67年ノーベル化学賞を受賞。のちに,この手法を生体系の反応にも応用した。

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百科事典マイペディアの解説

アイゲン

ドイツの物理化学者。ゲッティンゲン大学で学ぶ。1953年よりマックス・プランク物理化学研究所研究員。溶液内におけるイオン反応の動力学的研究を行う。短時間パルスによる平衡状態攪乱(かくらん)でもたらされる超高速化学反応の研究で,G.ポーター,R.ノリッシュとともに1967年ノーベル化学賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

アイゲン【Manfred Eigen】

1927‐
ドイツの物理化学者。高速反応速度測定法としての化学緩和法を開発し,それまで測定不可能とされていた中和反応を含む多くの高速反応の速度測定法を確立した。この業績により,1967年ノーベル化学賞を受けた。ゲッティンゲンのゲオルク・アウグスト大学で物理学と化学を学び,1951年学位を得た。53年マックス・プランク物理化学研究所に移り,それ以降の約10年間に超音波吸収法と電場,温度および圧力ジャンプ法を含む化学緩和法を確立し,多くの高速反応速度を測定してそれらの機構を明らかにした。

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大辞林 第三版の解説

アイゲン【Manfred Eigen】

1927~ ) ドイツの物理化学者。高速の化学反応の速度測定法として緩和法を確立、高速化学反応の機構を明らかにした。生物体の化学反応の速度の研究にも取り組む。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アイゲン
あいげん
Manfred Eigen
(1927― )

ドイツの物理化学者。音楽家の息子としてボーフムに生まれる。ゲッティンゲン大学に学び、1951年博士号を得た。同大学で助手を務め、1953年にマックス・プランク研究所物理化学部門の助手、1964年以降同部門の部長となる。1967年、化学反応論の業績によりポーターGeorge Porter(1920―2002)、ノリッシュRonald George Wreyford Norrish(1897―1978)とともにノーベル化学賞を受賞した。1954年以降、化学反応におけるいわゆる緩和法を開発し、100万分の1秒以下の高速度反応の機構を解明した。緩和法とは、平衡状態にある溶液の条件(温度、圧力、電場など)を変化させ、その際の状態をスペクトル分析などにより解析する方法をいう。のちにこの方法を生化学反応にも適用し、核酸、タンパク質などの形成機構を説明している。なお、彼はこうした理論を応用し、1996年に牛海綿状脳症(BSE、俗称「狂牛病」)の病原体であるプリオンに関する論文を発表し低濃度病原体の検査法を導いた。山 進]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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