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アウディエンシア アウディエンシアAudiencia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アウディエンシア
Audiencia

スペインならびにその植民地に設けられた高等司法裁判所。しかし植民地では司法のみならず立法・行政面にも強大な権限をもち,植民地統治の中心機関となった。アウディエンシアの管轄区域は,19世紀初頭に独立したラテンアメリカ諸国の基盤となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

アウディエンシア【Audiencia】

元来はスペインのカスティリャ王国にあった司法関係の最高機関である王立大審問院。新大陸に設置されると,司法のみならず行政,時には立法機能をも果たす機関となり,副王(副王制)と並ぶスペイン領植民地の重要な王室機関。最初のアウディエンシアは1511年イスパニオラ島のサント・ドミンゴに設置され,つづいて28年メキシコ市,38年パナマ,42年リマとグアテマラ(当時はアウディエンシア・デ・ロス・コンフィネスと呼ばれた),48年ヌエバ・ガリシア(現,メキシコの北部),49年サンタ・フェ・デ・ボゴタ(現,ボゴタ),1661年ブエノス・アイレス等に設置された。

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世界大百科事典内のアウディエンシアの言及

【副王制】より

…【小林 一宏】
[インディアスにおける副王制]
 副王制がインディアスに実質的に設置されたのは1535年である。メキシコのアウディエンシアの専横と腐敗の報に接し,スペイン王室は国王の代理として,また,土着の君主の後継者としてインディアスを統べる,いわばカリスマ的な権力を有する官吏を派遣する必要を痛感し,1529年ヌエバ・エスパニャ初代副王としてメンドサAntonio de Mendozaを任命した(実際の統治期間は1535‐50年)。16,17世紀を通じて,副王の大半はスペインの上流貴族の出身であったが,18世紀以降になると,ペルーのアマトManuel de Amat y Junyent(在任1761‐76)やヒル・デ・タボアダFrancisco Gil de Taboada y Lemos(在任1790‐96)のように,しばしば小貴族や中産階級の出で啓蒙精神の持主の中からも任命された。…

【ラテン・アメリカ】より

… インディアス会議はもともとカスティリャ枢機会議内に常設された委員会であったが,1524年に枢機会議に昇格し,以後ほぼ植民地時代末期までインディアス統治の中枢機関として機能を果たした(インディアス枢機会議)。インディアスにおいて国王を代表した主要な官職,機関は副王,総監とアウディエンシアである。副王と総監は本質的にはほぼ同じ役割を有し,異なる点は副王にはより重要かつ広大な土地が管轄地として与えられたということにすぎない。…

※「アウディエンシア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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