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アクリル繊維 アクリルせんいacrylic fibre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アクリル繊維
アクリルせんい
acrylic fibre

アクリロニトリルを主原料とした単重合体または共重合体の合成繊維の総称。共重合する酢酸ビニル・塩化ビニルなどの比率によって繊維の性質が異なる。狭義では,アクリロニトリルの比率が比較的高いものをモダクリル繊維と呼んで区別する。また表示法上は,アクリロニトリルの共重合比率が 50%以上のものをアクリル繊維,50%以下のものをアクリル系繊維と区別する。製造法はアクリロニトリルを溶剤に溶解させ,湿式または乾式紡糸法による。アメリカのデュポン社が 1949年に開発したオーロンが最初であるが,日本でも 50年代後半からエクスラン,カシミロン,ボンネル,ベスロンなどが工業化された。一般に比重が軽く,染色性,保湿性などにすぐれ,羊毛をはじめ綿,レーヨンなどとの混紡が容易である。セーター類,肌着などのほか毛布,カーペットなどに使われている。

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百科事典マイペディアの解説

アクリル繊維【アクリルせんい】

アクリロニトリルの重合,またはアクリロニトリルと他のモノマー(ビニルピリジン,酢酸ビニルなど)の共重合によって得られる合成繊維。ポリエステルナイロンとともに三大合成繊維の一つ。
→関連項目オーロン化学繊維工業ポリアクリロニトリル

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リフォーム用語集の解説

アクリル繊維

アクリロニトリルを主原材料にした合成繊維の事。主に、布や服の生地として使用されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

アクリルせんい【アクリル繊維】

アクリロニトリルを重合,あるいは他のモノマー(単量体)と共重合させて作られる,羊毛に似た性質をもつ合成繊維。柔らかく暖かい肌ざわりが特徴で,セーター,スポーツウェア,靴下,メリヤス肌着,和服のショール,毛布,ぬいぐるみ玩具などに使われている。三大合成繊維の一つで,ポリエステル繊維,ナイロンに次ぐ生産量をもつ。厳密には,アクリル繊維acrylic fiberとアクリル系繊維modacrylic fiber(モダクリル繊維)とに区別され,前者はアクリロニトリルの分量が50%以上(アメリカでは85%以上)のもの,後者はアクリロニトリルが40~50%(アメリカでは35~85%)のものをいう。

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大辞林 第三版の解説

アクリルせんい【アクリル繊維】

アクリロニトリルを主成分とする合成高分子からなる合成繊維の総称。羊毛に似た感触をもつ。衣類に広く利用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アクリル繊維
あくりるせんい
acrylic fiber

アクリロニトリルCH2=CHCNをおもな構成成分とした合成繊維の一種。単量体の重合によってつくられているが、その単量体成分のアクリロニトリルの含有量が重量で40%以上50%以下のものをアクリル系繊維とよび、アクリロニトリルのそれ以上の含有量のアクリル繊維と区別している。前者はカネカロン、後者はカシミロン、ボンネル、エクスランなどの商品名で市販されている。アクリロニトリルだけでは繊維になりにくいので塩化ビニル(クロロエチレン)や酢酸ビニルと共重合されている。アクリロニトリルだけの繊維は炭素繊維をつくる原料としてのみ使用され、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニルなどと共重合したものであり、共重合の結果、染色性、溶解性などが改良される。アクリル繊維は、ポリプロピレンを別にしてナイロンとともにもっとも軽い合成繊維で、羊毛に似て、柔らかく、かさ高い温かみのある触感を示し、さらに引張り特性が羊毛よりよく、おもに短繊維の形で生産されている。合成繊維は一般に他の繊維と混紡されるが、とくにアクリル繊維は羊毛、レーヨン、木綿と混紡されている。[垣内 弘]
『片山将道著『アクリル系合成繊維』(1959・日刊工業新聞社) ▽桜田一郎ほか編『合成繊維』(1964・朝倉書店) ▽祖父江寛著『産業化学シリーズ 合成繊維』改訂(1975・大日本図書) ▽宮坂啓象・岡本三宜著、日本化学会編『新産業化学シリーズ 新合成繊維』(1996・大日本図書)』

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世界大百科事典内のアクリル繊維の言及

【化学繊維】より

…イギリスではテリレンTerylene,アメリカではダクロンDacron,日本ではテトロンTetoronの商標で売られたが,多くの会社で作られるようになり,ポリエステルと一般的に呼ばれている。 羊毛に似た感触をもつアクリル繊維は,50年にデュポン社で商業生産が始まり,その後世界各国で生産されている。ナイロン,ポリエステルおよびアクリルは三大合成繊維と呼ばれ,世界の全合成繊維生産量の約98%を占めている。…

【繊維工業】より

…1954年には東洋化学が塩化ビニル繊維(単繊条エンビロン)の生産を開始し,55年には旭ダウ(アメリカのダウ・ケミカル社と旭化成工業の共同出資会社)と呉羽化成(呉羽紡績と呉羽化学工業の共同出資会社)の2社が塩化ビニリデンの本格生産を開始し,56年には帝人がテビロンの生産を開始した。さらに,57年以降アクリル繊維の企業化が相次ぎ,57年に鐘淵化学が,58年には日本エクスラン(東洋紡績と住友化学工業の共同出資会社)が,59年には三菱ボンネル(三菱レイヨン,三菱化成工業(現,三菱化学),アメリカのケムストランド社の共同出資会社)と旭化成が,それぞれ生産を開始した。また,ポリエステル繊維については,東レと帝人が共同でイギリスのICI社から技術導入し,1958年から相次いで生産を開始した。…

※「アクリル繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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