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アッシュール・バニパル あっしゅーるばにぱるAshurbanipal

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アッシュール・バニパル
あっしゅーるばにぱる
Ashurbanipal

生没年不詳。古代アッシリア世界帝国最盛期のサルゴン朝の最後の王(在位前668~前627?)。正しくはAur-bni-apliと表記する。父王エサルハッドンの残した世界帝国の維持に努めたが、紀元前655年エジプトを放棄。北方、東方ではキンメル人(キンメリア人)、マンナイ人、エラム人の侵攻に対して国境を守り、南方では兄のバビロニア王の反乱を鎮圧した(前648)。晩年にはリディア人やメディア人のために北・東交易路が脅かされたが、帝国の繁栄は維持された。王は楔形(くさびがた)文字に関する造詣(ぞうけい)が深く、首都ニネベの王宮内の図書館には膨大な神話、文学、語学などの文献を収集した。19世紀中ごろに発掘されたこれら楔形文字粘土板の大部分は大英博物館に保存されており、その数は2万点を超え、アッシリア学確立の基礎資料となった。同じ王宮の傑出した浮彫り装飾群はアッシリア美術の代表作の一つであり、王の鑑識眼を証明している。[山本 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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