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アミアン Amiens

翻訳|Amiens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アミアン
Amiens

フランス北部,ソンム県の県都。パリ北方約 130km,ソンム川の左岸に位置する。ケルト人の一族アンビアニ人の中心集落としてアンビアヌムと呼ばれ,のちガロ・ローマの都市として発展。中世には毛織物業の主要な中心地であった。 16世紀にはパリの北方防衛拠点として要塞化された。第1次世界大戦中,イギリス軍司令部が設けられ,戦災をこうむり,第2次世界大戦でも市の3分の2が破壊された。壮大さと彫刻などの美しさで知られる同国最大のアミアン大聖堂 (1220着工) はゴシック建築の粋といわれ,同聖堂を中心にソンム河岸に延びる新市街は,戦後復興都市計画の好例。伝統的な繊維工業のほか,金属工業,食品工業など多様な工業が発達。またソンム川沿いの開拓湿地 (オルティヨナージュ) で栽培される野菜や,周囲台地の農産物の集散地でもある。人口 13万4381(2008)。

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デジタル大辞泉の解説

アミアン(Amiens)

フランス北部、ソンム県の都市。ソンム川沿いにあり、同県の県都。古代ローマの時代からピカルディ地方の中心地。1802年、ナポレオン戦争中にアミアンの和約が結ばれた地として知られる。18世紀から19世紀にかけて繊維産業が発展、現在も諸工業が盛ん。第一次、第二次大戦で大きな被害を受けたが、同国屈指のゴシック聖堂であるアミアン大聖堂は破壊を免れた。

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百科事典マイペディアの解説

アミアン

フランス北部,ソンム県の県都。ソンム川に臨む。農産物の集散地で,繊維・食品加工・機械工業が行われる。アミアン大聖堂があり,ソンムの水運を利用して,中世にハンザ同盟都市として繁栄。
→関連項目ピカルディー

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世界大百科事典 第2版の解説

アミアン【Amiens】

フランス北部,ソンム県の県都。人口13万6000(1990)。パリの北130kmにあり,大聖堂で知られ,司教区,大学区も置かれている。ソンム川に沿う交通の要衝で,ローマ時代からピカルディー地方の中心都市であった。1185年に王領に併合されたが,中世を通じて,市民団は商業・手工業による富を背景として自治を主張した。16~18世紀には,ハプスブルク・スペインと対立するフランス王国の重要な軍事拠点としての機能を担う一方で,毛織物工業の中心地として大きく発展,海外輸出も盛んに行われた。

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大辞林 第三版の解説

アミアン【Amiens】

フランス北部の都市。ラシャ地製造など繊維工業が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アミアン
あみあん
Amiens

フランス北東部、ソンム県の県都。人口13万5501(1999)。パリの北132キロメートル、パリとフランス北部地方の中間にあり、古くからピカルディー地方の中心で、ソンム川に沿う。県庁、控訴院が存在することから行政都市としての性格が強く、司教区があることから宗教関係の諸施設も多い。大学が創設されて第三次産業機能も充実している。織物・衣料工業(ビロード、綿、絹、羊毛、麻、既製服、靴下など)は中世からの特産品であり、機械、電気器具、タイヤ、食料品、印刷、染物の各工業も加わって工業業種が多様化し、工業化が人口増加を引き起こした。農産物の集産地であり、旧市街地がソンム川の七つの支流にまたがっているので、野菜の水上市が開かれる。
 ローマ時代からこの地域の中心地で、12世紀末にはフランス王の王領、15世紀にはブルゴーニュ家の領土ともなった。16世紀末に一時スペイン領になったが、アンリ4世により奪還された。1802年、ナポレオンとイギリス軍との平和条約がここで結ばれた(アミアンの和約)。第一次、第二次世界大戦により市街地は破壊を受けた。旧市街地の中心にあるアミアン大聖堂は、フランスで最大規模のもっとも優れたゴシック建築(13世紀)の一つとして知られる。[高橋伸夫]

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