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アリウム Allium; allium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アリウム
Allium; allium

ユリ科アリウム (ネギ) 属の総称。北半球に 400種近くが分布する。地下茎もしくは鱗茎をもち,線状または扁平な幅広の葉を根出させる。花は散形花序を形成し,ネギ坊主状になる。花色は青色,黄色,白色のほか,桃色,紫色など。開花は5~7月。タマネギネギニンニクなどもアリウム属であるが,ことに花が美しい種類がアリウムの呼称で観賞用に栽培される。切り花としては,花茎が 90~120cmに達し,紫桃色の花序が直径 12cm前後になる大型種のアリウム・ギガンテウム A.giganteumや,花茎 30~40cmになる白花のアリウム・ネオポリタヌム A.neopolitanum,黄花のアリウム・モーリー A.molyなどが流通する。水はけと日当りのよい場所に球根を秋植えする。開花後に茎葉が枯れたら球根を掘上げ,日陰で秋まで保存する。ギガンテウムは比較的強いので,数年間は植えたままでもよい。

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デジタル大辞泉の解説

アリウム(allium)

ユリ科アリウム属(ネギ属)の植物の総称。ネギ・ニラ・ニンニクなど。園芸上は観賞用のオオハナニラ・ギガンチウムなどをいう。

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百科事典マイペディアの解説

アリウム

ネギやニラなどを含むユリ科の一属で,日本にもノビルギョウジャニンニクヤマラッキョウなど十数種が野生する。野菜,薬草として栽培されるものが多いが,普通アリウムと呼ばれるのは切花,花壇,鉢植で観賞用にするものをさす。

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世界大百科事典 第2版の解説

アリウム【Allium】

ユリ科ネギ属Alliumの園芸用に栽植される球根植物の総称。ネギ属には食用のネギタマネギニンニクニラリーキなどや多くの野生種があり,約450種が知られている。観賞用には普通いわれているネギ坊主の美しいものを扱っているが,茎の空洞のものを除外しても約40種が使われている。大半が秋植えの球根植物で,草丈が1.5m以上にもなるものは切花用に,小球性のものが多い矮性種は鉢植えや花壇用に使われる。普通は数枚の葉が早春に地に接して展開し,5~6月に花茎を出し,球状の散形花序に多数の小さな花を咲かせる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アリウム
ありうむ
[学]Allium

ユリ科ネギ属の総称。北半球に約450種あるといわれる大きな属で食用のネギ、タマネギ、ニンニク、ラッキョウなども含まれる。普通は秋植えの球根草で、花にネギ臭のないものを観賞用とし、約40種ほどが栽培される。原産地はヨーロッパ、アジア、北アフリカ、北アメリカであるが、北アメリカのものは栽培されず品種改良も優性選抜程度しか進んでいない。ねぎ坊主の美しさを観賞するため栽培され、茎が強く花持ちのよい品種は切り花に、茎の短いものは鉢物または花壇用にされる。花は頂生の球状散形花。種子よりは球根の大球種になると開花までに数年を要するものもあり、また2年目に開花する小球性のものもある。球根は小指の先くらいのものから球周り20センチメートルにも達する大球種まで大差がある。
 よく栽培される観賞用品種として以下のものがある。ギガンチウムは草丈1~1.5メートル、青紫色の小花が3000個以上密集する大球種。6月咲きで、切り花、花壇向き。シュベルチーは草丈30~40センチメートル、花球が径40センチメートルにも達する巨大花をつける大球種で、花色は暗藤桃色。花つきは粗く、5月下旬咲きで切り花向き。スファエロセファルムは草丈約1メートルで、赤紫色の小輪花をつける小球種。6月中旬咲きで切り花向き。カラタビエンセは灰緑色の中輪花をつける矮性(わいせい)種。5月中旬咲きで鉢植えおよび花壇用とする。オレオフィルムは桃紅色の小輪花をつける矮性種。5月下旬咲きで鉢植え用によい。[川畑寅三郎]

栽培

日当り、排水のよい肥沃(ひよく)な土地を好み、大球種は15~30センチメートル間隔に、小球種は3センチメートルぐらいの間隔で深めに、10~11月に植える。普通の土なら1平方メートルに石灰を200グラムぐらい、植える前に鋤(す)き込むとよく、肥料は油かすを多めに施す。また球根は開花後に茎葉が枯れたら掘り上げ、網袋などに入れて、日陰につるして保管する。[川畑寅三郎]

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世界大百科事典内のアリウムの言及

【ネギ(葱)】より

…ユリ科の多年草(イラスト)。別名をネブカ,ヒトモジなどともいう。普通1~8本に分げつして族生する。鱗茎はつくらず,葉は短縮して茎に互生し,葉鞘(ようしよう)部と葉身部とからなっている。葉鞘部は鞘(さや)状で,相互に密に重なり合って茎状の構造(偽茎)となる。葉身部は長さ30~70cmに達し,表裏のない円筒状で先はとがり,生育するにつれて内部の組織が崩壊して中空となり,途中から折れ曲がる。蠟粉を帯び青緑色を呈する。…

※「アリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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