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「アレルギー・マーチ」の意味・わかりやすい解説
アレルギー・マーチ
アレルギー体質をもつ子どもが,乳児期に卵などに対してアレルギー反応を起こし,それが引き金となって,気管支喘息(ぜんそく)やアトピー性皮膚炎,アレルギー性鼻炎など,次々とアレルギー症状を誘発すること。 人は体外から侵入してきた異物(抗原=アレルゲン)に対し,免疫グロブリン(Ig)というタンパク質の一種で抗体をつくり,これを撃退しようとする。これが〈免疫〉という生体特有の防御システムだが,これが身体に有害に働いてしまうのがアレルギーで,5種類ある免疫グロブリンのうちIgE抗体と呼ばれる抗体が,その原因の一つとみられている(一般にアレルギーという場合,このIgE抗体を原因とするI型アレルギーを指す)。 人によっては体質的にこのIgE抗体がつくられやすい人がおり,その結果,次々とアレルギー症状を起こすことになる。アレルギー治療でもっとも重要かつ難しい点は,このアレルギー・マーチを断ち切ることにある。 気管支喘息の子どもの場合,最初に食物アレルギーによる湿疹が発症し,次に吸入性の抗原による鼻アレルギーから気管支喘息に進行することが多い。最初の食物アレルギーの発症を抑制することが,アレルギー・マーチのきっかけをなくし,気管支喘息を予防するうえで非常に重要である。→抗原抗体反応/アレルギー性疾患
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家庭医学館
「アレルギー・マーチ」の解説
あれるぎーまーち【アレルギー・マーチ】
あるアレルギーの症状がおこると、つぎつぎと別のアレルギー症状が現われる状態をいいます。
乳児期に食物アレルギーがあったと思ったら、幼児期にぜんそくが出てきて、長じてスギ花粉症になる、といった具合です。
もともとアレルギー性の病気は、からだのもっているアレルギー反応の現われです。ぜんそくのある子どもに、アレルギー性結膜炎(けつまくえん)やアレルギー性鼻炎(びえん)、アトピー性皮膚炎が重なっておこることもよくあります。
順番におこると決まっているわけでもなく、マーチと名づける医学的な根拠もありません。1つの表現と受けとめればよいと思います。
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