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イグサ(藺草) イグサ

百科事典マイペディアの解説

イグサ(藺草)【イグサ】

イ,トウシンソウとも。イグサ科多年草で,日本全土,東アジアに分布。原野の湿地にはえる。根は地中をはい,茎は多数出て,細い円柱状で高さ30〜60cm,葉は鱗片状になり茎の基部に数個つく。
→関連項目繊維作物

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世界大百科事典 第2版の解説

イグサ【イグサ(藺草) mat rush】

イとも呼び,茎を畳表花むしろの材料とするために栽培もするイグサ科の多年草(イラスト)。茎の髄を灯心として利用したところからトウシンソウの名もある。
[形状]
 1株に多数の細い茎が立つ。茎は円柱形で直径2~3mm,高さは50~150cm。葉は退化して短い鞘(さや)状となり,茎の基部に数枚互生する。生長するにつれて分げつを出してふえる。初夏に茎の先端から下15~30cmのところに小さい花穂をつけ,多数の緑褐色の小花が咲く。

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世界大百科事典内のイグサ(藺草)の言及

【熊本[県]】より

…このほか金峰(きんぼう)山西麓など海岸傾斜地のウンシュウミカン,阿蘇原野の肉用牛,菊池地方を主とする酪農,山間部に増えてきた全国2位の栗などが盛んである。また水田冬作のイグサは,1964年まで岡山県が全国の首位を占めていたが,水島臨海工業地域の発展によって成り立たなくなったため,65年には熊本県が全国一となり,全国生産量の90%(1995)を超えるまでになった。これは1505年(永正2)以来の長い伝統のもとに八代平野を中心に広い面積でイグサと畳表の生産が農家の副業として導入され,水利などの基盤整備や機械化も進み栽培が定着したためで,いまや米に代わるこの地方の重要な現金収入源となっている。…

【瀬戸内海】より

…内海では水運と産業が深くかかわり,山陽地方,北四国地方はともに早くから産業・文化が発達した先進地域であった。水運の最盛期であった近世以降,沿岸平野部では自然条件に適したイグサ,ワタ,サトウキビなどの商品作物およびその加工産業が発達した。明治以降,ワタ,サトウキビは輸入品に押されてしだいに衰えたが,イグサはその後も岡山県で発展し,最盛期(1964)には全国の生産高の半分を占めた。…

【千丁[町]】より

…全域が近世以来の干拓地からなり,東から西へ加藤清正築造の新牟田新地,藩政時代の四百町開,二の丸新地と新干拓地が形成されていった。農業はイグサ栽培と米作が主体で,特にイグサを原料にした畳表の生産は,町の主要な農産加工品である。工業は1964年の新産業都市区域指定を契機に発展し,食料品,繊維などの出荷額が多い。…

【八代平野】より

…また1904年に八代郡が独力で完成した郡築(ぐんちく)新地は1047haに及ぶ。 八代平野の耕地の大部分は低平な水田で,夏は米,冬はイグサが栽培される。イグサの特産地で,とくに平野中南部の鏡町,千丁町ではイグサ栽培とともに畳表(肥後表)の生産が盛んである。…

※「イグサ(藺草)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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