改訂新版 世界大百科事典 「イニシアティブ」の意味・わかりやすい解説 イニシアティブinitiative 直接民主制の一形態で,国民発案,直接発案ともいい,スイス,アメリカなどに見られる。有権者が憲法改正とか法律制定を発案し,その法文成案または法案要綱を直接請求したときには,これを国民投票にかけ,その採否を決する制度である。日本の条例制定改廃請求の制度(地方自治法12条1項,74条~74条の4)は,有権者に条例案の直接請求を認めているが,その採否を国民投票で決するものではないので,イニシアティブの一種とはいえない。→直接民主制執筆者:西尾 勝 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア 「イニシアティブ」の意味・わかりやすい解説 イニシアティブ 国民または一地方の住民が法令の制定・改廃に関する提案を行うこと。通常一定数以上の有権者の連署により行われ,提案の処理は有権者の投票による例が多い。日本では地方自治法の条例改廃請求制度がその一種で議会の議決により処理される。→国民投票/直接請求/リコール 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報