ウィンクラー(英語表記)Winckler, Johannes

  • Clemens Alexander Winkler
  • Hugo Winckler
  • Winckler, Josef
  • Winkler, Clemens Alexander

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

[生]1642.7.13. ゴルツェルン
[没]1705.4.5.
ドイツの敬虔主義者。ライプチヒで学んだのち,テュービンゲンのホルシュタイン・ゾンデルブルク侯の宮廷付き教師 (1668~71) ,ハンブルクで副牧師 (71) ,各地で牧会に従事したのち,ハンブルクの主任牧師となる (84) 。敬虔派の指導者的立場にあり,その師 P.J.シュペーナーを助けて,敬虔派教会に対する弾圧と闘った。学校教育の促進,礼拝賛美歌の改革に尽力した。
[生]1881.7.6. ホプステン
[没]1966.1.29. ベンスベルク
ドイツの詩人,小説家。初めボンで医学を学び,歯科医となる。文学集団「ハウス・ニュラント勤労者集団」を主宰叙事詩『神の迷宮』 Irrgarten Gottes (1922) が有名。喜劇的小説にも才能を示す。

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世界大百科事典 第2版の解説

1838‐1904
ドイツの化学者。鉱山町フライベルクに生まれ,コバルト顔料工場を経営するの実験室で鉱物分析を身につけ,さらにこの地の鉱山大学に学ぶ。精錬業に従事したのち,1873年この大学の化学教授となる。1865年,発見されてまもない新元素インジウムについて詳しい研究をおこなった。86年フライベルク産の銀鉱石から新元素を発見し,ゲルマニウムと命名。これはD.I.メンデレーエフによって予言された元素であることがただちに認められ,周期律を確証するものとなった。
1863‐1913
ドイツのアッシリア学者,考古学者。ベルリン大学教授。1903‐04年の2シーズンにわたって,シドンにおいて古代フェニキアの都市遺跡発掘に従ったのち,当時学界の注目を集め始めていたボアズキョイの発掘権を得て,06‐07年の間,同地の都城遺構の発掘を行った。ボアズキョイは,旧約聖書のヘテ人すなわちヒッタイト民族に関係の深い遺跡らしいとして,問題になり始めていたのであるが,ウィンクラーは発掘に取りかかるや,直ちに大量の粘土板を得,しかもその一部は,彼の熟知するアッカド語で記されていたので,間もなくこの遺跡が,まさにそのヒッタイト人王国の首都ハットゥサにほかならないことを見きわめた。

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化学辞典 第2版の解説

ドイツの工業化学者,分析化学者.父は,化学を学んでコバルト工場を経営していた.フライベルクの鉱山学校を卒業.1873~1902年母校の分析化学・工業化学の教授を務めた.インジウムとその化合物についてすぐれた先駆的研究がある.コバルトの精錬業で出る排出ガスに含まれる硫黄酸化物からの硫酸の製造を研究し,その過程でガス分析法を改良した.1875年には,発煙硫酸の接触法による製法を発表した.二酸化硫黄と酸素の反応式から容積比2:1で反応させようとしたが,実際に反応が進行するには過剰な酸素が必要であることに気づかなかったので,工業化には至らなかった.1886年,前年に発見されたフライベルク産の銀鉱石アージロダイトを分析して新元素を発見し,ゲルマニウムと命名した.この元素は,D.I. Mendeleev(メンデレーエフ)が周期律にもとづいて予言したエカケイ素であることが認められ,周期律の正しさを確証するものとなった.分析化学上の業績も多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のウィンクラーの言及

【ヒッタイト】より

…その一方,1887年,エジプトで〈アマルナ文書〉が発見され,ヒッタイト王スッピルリウマがエジプト王にあてた書簡やその他の外交文書から,前14世紀ヒッタイトが北シリア,アナトリア一帯を領有する一大勢力であったことが明らかになった。そして1906年,ドイツのアッシリア学者H.ウィンクラーは,トルコの首都アンカラの東約150kmにあるボアズキョイに隣接する都市遺跡の発掘に着手,06‐07年,11‐12年の発掘で,1万枚を超す粘土板を発見した。出土した粘土板の多くはヒッタイト語であったが,その解読は16‐17年にかけ,チェコのB.フロズニーによって行われた。…

※「ウィンクラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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