インド,ラージャスターン州南端部の歴史的観光都市。人口38万9317(2001)。アラバリ山脈の南方を通って北西インドとアラビア海とを結ぶ交通路上の要地を占める。1559年メーワール王国の王ウダイ・シンにより建設され,市名は彼にちなむ。同王国はラージプート族のなかでも最も高貴なシソーディヤ氏族に属し,68年にその首都となった。英領下にも同藩王国の主都として存続した。市の西部のピチョーラ湖に臨んで当時の壮大な王宮が残る。湖中の小島には純白の宮殿があり,〈大理石の宮殿〉とよばれる。17世紀初めの建造後すぐに,のちのムガル皇帝シャー・ジャハーン王が皇太子時代に父王との抗争に際し避難地として利用した。
執筆者:応地 利明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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