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エキスパートシステム えきすぱーとしすてむ

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

エキスパートシステム

専門家の知識をコンピューターに蓄積し、それに基づいたデータ解析や機器制御を実行するシステム。AI。

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百科事典マイペディアの解説

エキスパートシステム

専門家の持つ知識を有効に使用した,高性能コンピューターシステムのこと。専門家の経験を知識データとして持つ部分(知識ベース)と,この知識データを参照して推論を実行する部分(推論エンジン)からなる。
→関連項目人工知能ファジー論理

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栄養・生化学辞典の解説

エキスパートシステム

 過去の多くの事例判断データを保存して,問題に対してコンピューターを使って最適な解を得ようとするシステム.

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IT用語がわかる辞典の解説

エキスパートシステム【expert system】

ある特定分野の専門家の推論や判断を模倣することを目的とするコンピューターシステム。人工知能(AI)の応用例のひとつ。医療診断や発電所などの大規模設備の故障診断に用いられる。◇頭文字から「ES」ともいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

エキスパートシステム【expert system】

エキスパートシステムは,人間の知性を用いなければ解けないような特定分野の高度な問題を解決するために,専門家の経験的知識をコンピューターに組み込んで,人間に代わって,あるいは人間を支援して問題解決を遂行することを目的としたシステムである。専門家システムということもある。これは,人工知能研究の中で開発された理論と技術の現実問題への適用を目指す点,対象領域の専門家の知識が問題解決に重要な役割を果たす点において,それ以外のコンピューターシステムと異なっている。

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大辞林 第三版の解説

エキスパートシステム【expert system】

特定分野の専門的な知識・問題解決の方法を体系化し、コンピューターに推論を行わせるシステム。医療診断や LSI の設計などに用いられる。専門家システム。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エキスパートシステム
expert system

対象とする問題領域に関して専門家がもつ知識をあらかじめ蓄積しておくことによって,与えられた問題の効率的な解決に専門家と同等の能力を発揮するコンピュータソフトウェア。専門家システムともいう。知識ベース推論機構ユーザーインターフェースからなるが,知識ベースを中心とすることから知識ベースシステムと呼ばれることもある。人工知能の研究成果のなかで,最初に成功を収めた応用分野であるといわれている。完全に専門家に置き換わるシステムにはならないが,対象分野における初心者や非専門家の能力を補完するシステムや,専門家自身の問題解決を支援するシステムとして多方面で実用化された。1965年頃から,アメリカ合衆国スタンフォード大学エドワード・A.ファイゲンバウムらによって進められた,有機化合物の化学構造式を推定する DENDRALが,エキスパートシステムの最初とされ,医療診断エキスパートシステムの MYCIN(1974完成)などがよく知られている。ただし,用意した知識ベースにない事例に遭遇した場合には類推が難しく,かぎられた専門用途では利用できても,一般的な事象についての問題を解かせることが難しい。このため,インターネットが普及した 1990年代以降は大量の知識を利用する情報検索技術の方が利用価値が高まり,エキスパートシステムは人工知能の応用手法として静かに浸透していくにとどまった。2010年頃,将棋を始めとする専門分野で発達した大量のデータから推論能力を高める機械学習深層学習)の技術などを備えるようになり,再び日の目をみるようになった。その発展形として IBMが開発した「ワトソン」Watsonが 2011年にアメリカクイズ番組で人間のクイズ王に勝利したほか,同 2011年,日本の国立情報学研究所東京大学の入試突破を目指す人工知能の開発をスタートさせた。(→知識工学

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エキスパートシステム
えきすぱーとしすてむ
expert system

人工知能研究の応用の一つであり、エキスパート(専門家)の知識をコンピュータに取り入れ、問題解決を図るシステムをいう。知識を表現して利用するシステムであることから、知識ベースシステムともいわれる。ここでいう「知識」とは情報を体系化したものであり、たとえば「~ならば、~になる」などの命題の集まりからなる。人間の知能全般にかかわるわけではなく、特定の対象領域を定めて、その範囲内で問題解決などを行わせるシステムを目ざすところから、エキスパートシステムとよばれる。1980年代はとくに盛んに研究開発されたが、人間の知識をコンピュータ上に表現することのむずかしさ、また、その知識を利用する推論のむずかしさなどから、人間の専門家の水準に至ることは困難で、現在では表面的には研究開発は下火になっている。しかし、さまざまなスケジューリングや工場の制御システムなどに埋め込まれる形で着実な成果をあげているものも多い。[田村浩一郎]

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世界大百科事典内のエキスパートシステムの言及

【CAI】より

…以下の特徴を挙げることができる。(1)問題解決能力 知的CAIは,エキスパートシステムの応用システムとして研究された経緯から,システム自らが問題を解く能力,すなわち,エキスパートシステムと同様の問題解決のメカニズム(推論エンジン+知識ベース)を持つ。(2)高度個別化 知的CAIシステムは,学習者モデルと呼ばれる学習者の状態を表現した情報を持つ。…

※「エキスパートシステム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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